中国の日本円資産買いに日本政府が制動を加え始めた。

野田佳彦日本財務相は９日、参院財政金融委員会で、「中国当局が日本の国債を買え、日本の外貨準備では中国の国債が買えないということには不自然さを感じる」とし「（日本国債を買う）中国の本当の意図は分からない」と述べた。

日本政府によると、中国は年初から７月まで２兆３１５９億円分の日本国債を購入している。これは０５－０９年の５倍を超える規模。これについて中国は「ドル中心の外貨準備高を多角化するため」という立場を明らかにしている。しかし中国が人民元切り上げの衝撃を緩和するため日本円を犠牲にしているという分析もある。


この日、野田財務相は円が急騰すれば市場介入の可能性があるという立場を繰り返し明らかにした。介入が現実化すれば、市場で日本円を買う中国とぶつかる可能性がある。両国間の‘領土紛争’に続き‘為替戦争’も懸念される。