先月下旬、インドネシア首都ジャカルタの最高級ショッピングモール「ワンパシフィックプレイス」の5階、ベスト電器の売り場。家電製品を専門的に扱うこの店では、最も目につく陳列場所‘ホットスポット’の大半をLG電子製品が占めている。
過去にインドネシア市場を掌握した日本のシャープ、ソニー、パナソニックなどは、売り場の職員に尋ねなければ分からないほど売り場の中心から遠のいていた。売り場の関係者は「どの会社の製品かに関係なく、最もよく売れるものを最も目立つ場所に陳列することを原則としている」と話した。
人口2億5000万人にのぼる東南アジア最大市場のインドネシアをLG電子が席巻した。LG電子は現在、PDP・LCDテレビ、モニター、ホームシアター、冷蔵庫、洗濯機、エアコンの9品目でトップを走っている。秘訣は現地人も驚く‘現地化’だった。
その代表的な製品が虫除け機能が付いたエアコンだ。東南アジアの風土病であるデングウイルスの媒介蚊を退治する機能があるこの製品は、09年に登場した後、旋風的な人気を呼んだ。現地の中・上流層は一般エアコンより40-50%高い価格にもかかわらず、この製品を購入する。
シン・ジュンジェ部長は「2年半にわたるIBP大学農科大学との共同研究で、超音波を出して蚊を追い払ったり、蚊が人を刺すのを防げる機能を開発した。上流層の間では妻や娘が妊娠すれば買う必需品になっている」と説明した。
08年にLG電子が出した「鳥インフルエンザ(AI)予防エアコン」もヒットした。AI患者が多い現地の状況を考慮してエアコンにAIウイルス殺菌機能を追加したのが、インドネシアの消費者の心をとらえたのだ。7月現在、LG電子は家庭用エアコン市場でパナソニック(24%)を抜いて1位(32.6%)になっている。
これだけではない。インドネシアで売られているホームシアター製品の2台に1台はLG電子製品だ。グローバル企業の戦場となった家電製品市場で半分以上を1社が占めるのは容易でない。
LG電子は現地人の生活習慣を細かく分析した。家屋構造によく合うモデルを出すために毎週、家庭訪問をした。これを通して明らかになったのが、現地人が中低音を非常に好む点、中産層の家屋の居間は狭くて天井が高いという点だった。その後、LG電子は澄んだ音の代わりに中低音を補強し、家屋構造に合った縮小型製品を出した。「ダンドゥット(dangdut)」というインドネシア大衆音楽ジャンルも聴きやすくした。連携型ホームシアターはあっという間に市場を掌握した。
キム・ヨングォン部長は「グローバル基準で開発されたモデルがインドネシアでは通用しないことを知り、現地に合った製品を開発したのが功を奏した」と語った。キム・ウォンデ・インドネシア法人長は「徹底した市場調査を通して顧客ニーズ(needs)に合う製品を出し、顧客との信頼を構築している」とし「韓国国籍の企業だが、徹底的に現地化された企業になるという努力が実を結んでいるようだ」と述べた。
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人口2億5000万人にのぼる東南アジア最大市場のインドネシアをLG電子が席巻した。LG電子は現在、PDP・LCDテレビ、モニター、ホームシアター、冷蔵庫、洗濯機、エアコンの9品目でトップを走っている。秘訣は現地人も驚く‘現地化’だった。
その代表的な製品が虫除け機能が付いたエアコンだ。東南アジアの風土病であるデングウイルスの媒介蚊を退治する機能があるこの製品は、09年に登場した後、旋風的な人気を呼んだ。現地の中・上流層は一般エアコンより40-50%高い価格にもかかわらず、この製品を購入する。
シン・ジュンジェ部長は「2年半にわたるIBP大学農科大学との共同研究で、超音波を出して蚊を追い払ったり、蚊が人を刺すのを防げる機能を開発した。上流層の間では妻や娘が妊娠すれば買う必需品になっている」と説明した。
08年にLG電子が出した「鳥インフルエンザ(AI)予防エアコン」もヒットした。AI患者が多い現地の状況を考慮してエアコンにAIウイルス殺菌機能を追加したのが、インドネシアの消費者の心をとらえたのだ。7月現在、LG電子は家庭用エアコン市場でパナソニック(24%)を抜いて1位(32.6%)になっている。
これだけではない。インドネシアで売られているホームシアター製品の2台に1台はLG電子製品だ。グローバル企業の戦場となった家電製品市場で半分以上を1社が占めるのは容易でない。
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キム・ヨングォン部長は「グローバル基準で開発されたモデルがインドネシアでは通用しないことを知り、現地に合った製品を開発したのが功を奏した」と語った。キム・ウォンデ・インドネシア法人長は「徹底した市場調査を通して顧客ニーズ(needs)に合う製品を出し、顧客との信頼を構築している」とし「韓国国籍の企業だが、徹底的に現地化された企業になるという努力が実を結んでいるようだ」と述べた。
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