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【噴水台】地球が怒った

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

写真:中央日報日本語版



地球に角が生えた。 北極の氷河が解け(グリーンランド)、眠っていた火山が爆発し(アイスランド・エイヤフィヤトラヨークトル火山、インドネシア・スマトラ島シナブン火山)、大地震が発生し(ハイチ、ニュージーランド)、112年ぶりの酷暑が襲い(日本)…。 韓半島には4号(DIANMU)、7号(KOMPASU)、9号(MALOU)の3つの台風が1カ月間に相次いで上陸した。 今年の気象異変は北極と南極、北半球と南半球、東洋と西洋に関係なく、数百年の記録を塗り替えている。 地球の大災害を描いた空想科学映画を現実で生々しく見る感じだ。

いま地球は随所で膿んだ傷口をさく烈させながら呻吟している。 無差別的な温室効果ガス排出で地球温暖化を助長した人間が主犯という説のほかには説明する方法がないという。 では、熱を受けた地球をまた冷まして、その苦痛を減らす方法はないのか。 アル・ゴア元米国副大統領は2006年に制作したドキュメンタリー「不都合な真実」で、化石燃料の使用をすぐに減らさなければ地球は回生不可能だと力説した。 しかし、おならで温室効果ガスを出す牛を責めたり、自動車に乗る回数を減らしたり、化学繊維の服を避けたりしたからといって、温暖化を防ぐのは難しい感がある。 「明日地球の終末が来ても今日1本のりんごの木を植える」という崇高な気持ちだけで解決する段階は過ぎた。


科学者は気候を人為的に操作する方法、まさに地球工学(Geoengineering)に注目している。 1991年のフィリピン・ピナツボ火山爆発できっかけを見つけた。 火山ガスの中に含まれた二酸化硫黄(SO2)の粒子が大気の成層圏に噴出され、太陽光を反射したおかげで、しばらく地球が冷却されたという事実を知った。 これを実用化するために世界的な‘特許怪物’と呼ばれる米国のインテレクチュアル・ベンチャーズ(IV)は「空にとどくホース(Garden hose to the sky)というプロジェクトを構想中という。 地上から成層圏まで距離29キロにヘリウム風船で固定させたホースを設置した後、ノズルを通して液化二酸化硫黄を成層圏にまこうという発想だ。 およそ3年あれば完工し、初期設置費1億5000万ドルに年間運営費1億ドル程度なら可能だとIVは推算している。 もちろん、別の環境汚染の可能性と環境論者の反対にぶつかり、実現するかどうかは未知数だ。

「挑戦と応戦」という人類の歴史を楽観すれば、地球工学は地球過熱を冷ます突破口になるかもしれない。 「グリーン成長」を叫ぶ大韓民国も、こうした巨大な空想科学に挑戦することを期待したい。

高大勲(コ・デフン)論説委員



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