ボリビアの首都ラパスから南に10時間走ると、視野が大きく開けた。凍った湖が白い雪に覆われているような平原が果たしなく続く。かつて海だったここは数万年前、地殻運動で突然隆起した。その影響で海水が周辺のアンデス山脈に閉じ込められ、乾燥した冬には塩砂漠に、雨季の夏には雨でやや湿って氷のように変身する塩湖になった。
ブラジルのイグアスの滝、ペルーのマチュピチュとともに南米3大観光地に入る「ウユニ(Uyuni)」塩湖だ。美しい風景で有名なウユニ塩湖だが、現在ここをめぐって殺伐とした資源戦争が繰り広げられている。‘21世紀の産業のコメ’リチウムを多量に含む塩水を狙った争いだ。ここのリチウム埋蔵量は世界中の半分(540万トン)に近い。誰が先行獲得するかによって企業はもちろん、国家の運命が変わる。韓国・日本・中国・フランスなど世界各国のコンソーシアムがわれ先にと開発事業に飛び込んだのもそのためだ。
リチウムに対するボリビア政府の執着も相当なものだ。塩湖を1時間ほど横切って南端に到着すると、鉄条網で囲まれた工事現場が現れた。ボリビア国営鉱物資源公社「COMIBOL」が建設中のパイロットプラントだ。入り口には鋭い眼差しの軍人が警戒勤務中だった。現場を見回る間も軍人が一緒だった。写真を撮影しないよう監視するためだった。キスペ現場所長は「政府が毎月、進行状況をチェックして工事費を支払うこど関心が高い。今年11月までには完工するだろう」と述べた。
COMIBOLはここでリチウム抽出技術を独自開発する計画だ。リチウム生産を政府が独占するためだ。塩湖のあちこちにも塩水を蒸発させてリチウムを抽出する実験装備が設置されていた。ピメンタル・ボリビア鉱業相は「外国企業と技術パートナー契約を結んでもリチウム生産は政府が独占することになるだろう。外国パートナーにはリチウムを購買できる優先権を保証する」と述べた。
‘リチウムの宝庫’ボリビアへ行く(2)
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