李明博（イ・ミョンバク）大統領が柳明桓（ユ・ミョンファン）外交通商部長官の娘、ヒョンソンさん（３５）の採用に関与したかという問題について、徹底的な真相調査を指示したと青瓦台核心関係者が３日、明らかにした。

この関係者は「李大統領が２日夜と３日午前、柳長官の娘に関する報告を次々受け、正確な経緯を把握するよう指示した」とし「これによって行政安全部が人事監査の規定によって特別監査をしている」と明らかにした。李大統領は報告を受け「長官は自らに厳格であるべきだ」と強調したと関係者たちが伝えた。

２日夜、論難が申し立てられた直後、政府では外交部を中心に「Ｇ２０（主要２０カ国）ソウル首脳会議まであと２カ月余りとなっているだけに柳長官を交代させることは大変なこと」という意見が挙げられた。しかし３日午後、論難が本格的に拡散し、青瓦台とパスポートでは柳長官の自主辞退を望む雰囲気が形成されている。


青瓦台の核心参謀は「疑惑が事実なのかが重要ではあるが、疑惑が提起されただけでも李大統領が追求する“公正な社会”に泥をぬったこと」とし「これから世論の推移も見守って状況を判断する」と伝えた。またほかの高位関係者は「監査結果を見守らなければならない」とし「Ｇ２０首脳会議で外交部長官の役割が意外に大きくない」とし、ユ長官が事実上交代される可能性に対して言及した。

柳長官は３日午前、記者懇談会を自ら要望し「父親が首長である組職に採用されるのは優遇措置疑惑を起こす点を見逃したことに対して反省している」とし「娘も父親と一緒に働くことは適切ではないと考え、志願を取り消した」と述べた。外交部はヒョンソンさんがこの日、志願を取り消すと知らせてきたため、彼女の合格を取り消したと明らかにした。