北送された在日同胞を歓迎する北朝鮮の人たち。 =(写真:在日本大韓民国民団ホームページ)
北送は日本・北朝鮮・在日同胞の利害関係が合致したため可能だった。 日本政府は徴用を通して朝鮮人を連行したが、45年以降は在日同胞を潜在的社会不安勢力と規定した。 当時の在日同胞社会には社会主義的性向が強い人が多かった。 日本政府としては64年の東京オリンピック(五輪)を控えた状況で社会的安定が必要だった。 在日同胞は差別待遇から抜け出すために北送を望んだ。 在日同胞は就職も難しく、日本国内で居住者としての正常な権利が認められなかった。 在日同胞は50年代、北朝鮮政府の在日同胞に対する好意的な措置に希望を抱き、新しい職場を求めて北朝鮮へ行った。 在日同胞には「北送」ではなく帰還だった。 北朝鮮の立場で在日同胞の帰還は、58年の中国軍撤収で生じた労働力不足を解決するだけでなく、冷戦のイデオロギー的戦地で韓国に比べて政治的に有利な立場に立つことができた。
この記事を読んで…