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ゴルフファンなら韓日戦の盧承烈を見たいが

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ノ・スンヨル



彼は今、岐路に立たされている。一方はPGAツアーへの近道、またもう一方は国の命令を受けて太極マークをつけて走る道だ。国家を代表して進めば夢に描いたPGAツアーカードをあきらめなければならない。それでもPGAツアー直行チケットを狙うのも気が重い。一言で実利と名誉のうち1つを選択しなければならない岐路に立っているのだ。彼は今年19歳のプロゴルファー、盧承烈(ノ・スンヨル)だ。

盧承烈とは誰か。彼は韓国男子ゴルフの未来だ。彼には“次世代エース”という修飾語が付く。16日に終わったPGAチャンピオンシップでも彼は素晴らしい活躍をした。タイガーウッズとともに28位タイ。アジアの“ニューキッズ”の登場を米国でも歓迎する雰囲気だ。ハンサムな美少年が300ヤードを超す長打をポンポン打ってPGAツアーのハイクラスの選手たちと肩を並べるのだから歓迎しない理由があるか。その上、ウッズがセックススキャンダル以後、人気も下り坂でPGAツアーの人気も下火だからだ。


先週PGAチャンピオンシップで活躍したおかげで盧承烈は今週のPGAツアーウィンダムチャンピオンシップからも招待状を受けた。PGAツアーシードのない彼が2週連続で招待選手として米国の舞台に出ることになったのだ。すでにKPGAツアーとヨーロッパ、そして日本ツアーカードを確保した盧承烈が世界最高の舞台であるPGAツアーの扉をたたくのは当然だ。1日も早くPGAツアーに進出してウッズやフィル・ミケルソンらとショットを競ってみたいだろう。

ところで彼が来月10日から済州で開かれる韓日戦(現代キャピタルインビテーショナル韓日プロゴルフ国家対抗戦)には出場を辞退するという話が聞こえる。韓日戦は6年ぶりに復活したビッグマッチだ。日本は早々から68歳の青木功を団長に決め、相次いで石川遼ら最精鋭メンバーたちで代表チームをつくり、必勝を誓っている。

こんなに重要な大会に大韓民国代表選手として選ばれた盧承烈が出場をしないというのだ。理由はPGAツアーカードが目の前に迫っているからだ。今シーズン米国とヨーロッパなど海外ツアーの残りの大会で良い成績をおさめれば世界ランキングを引き上げ、そうになれば地獄のラウンドと呼ばれるクォリファイングトーナメントを経ずに容易にPGAツアー出場権を獲得できるという計算だ。それで韓日戦には出場せずに海外ツアーに集中したいというわけだ。加えて「崔京周(チェ・キョンジュ)、YEヤン先輩は抜けてもいいのに自分はどうしてだめなのか」と思いたいだろう。しかしKPGAツアー事務局は崔京周とYEヤンは韓日戦代表選手で選抜したが両選手がPGAツアープレーオフに進出した場合、韓日戦に出場しなくてもいいという条項をつけている。

人生に一度訪れるかどうかの機会を逃すことができないという彼の心も理解できる。ただ賞金で評価を受けるプロゴルファーに国家代表の名誉のみを強調しながら出場を強要するのもナンセンスだ。私は彼がどんな判断を下しても彼の決定を尊重しなければならないと思う。

ところがゴルフファンたちは盧承烈が韓日戦で石川遼に格好良く勝つ姿が見たいだろう。でも彼はまだ19歳だ。今年でなくてもPGAツアーに進出する機会はまたあるはずだ。私は彼の実力を誰よりよく知っている。



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