文化体育観光部が指定した国内中国団体観光客誘致担当旅行会社は120社。これらは今、非常事態になった。押し寄せる中国観光客を受け入れるインフラがないからだ。旅行業界と政府機関、学界、中国人観光客ら57人の言葉を聞いた。
◆ソウルで宿所を取るのは夢のまた夢
「明洞でショッピングしても宿所である京畿道始興(キョンギド・シフン)市の観光ホテルに移動するためには急ぐほかない」中国専門ガイドのイ・ジュンホさんの言葉だ。ソウルで日本人と同じようにショッピングしていながらも、夜になれば早々にカバンを持ってソウル郊外の京畿道の宿泊施設に行かなければならない中国観光客たちの不満はかなりのものだという。ガイドナム・ジンスクさんは「中国観光客がソウルで部屋を取ることは夢のまた夢だ」と言う。ホテルの新築が、増える観光客の数に付いていけずに生ずる現象だ。ソウル市は2014年になると1万6000室のホテル客室が不足なものと予想する。「必要性は分かるが高い地価のためソウルでホテルを新築することは大変なこと」というキム・ソンヨン・ソウル市競争力強化本部宿泊支援チーム長の言葉からは無力感がにじみ出る。
◆韓国文化財知らないガイド
「バスでは楽しく話すのに、実際に文化遺跡地に到着すると黙ってしまいます」パク・ジョンハ韓国観光公社中国チーム長が伝える中国観光客たちの代表的な不満事項の1つだ。景福宮など詳細な歴史説明が必要な所で、ガイドはいざ消えていなくなると言う。不足した中国語ガイドの穴を中国同胞が満たしたため現れた現象だ。中国語はできても韓国の歴史と文化の紹介まではできないからだ。現在活動中の中国語ガイドは300人余り。この数では1年に18万人にしかガイドができない。200万の中国人観光客を迎えるためには中国語ガイドが足りないのだ。中国同胞や華僑にガイド資格を取得できるよう合格ラインを下げても、一方をもってはガイドの質を画期的に向上させなければならないのだ。
◆消えた「宮廷女官チャングムの誓い」
KOTRAは5月、上海エキスポの韓国館を訪れた中国人たちを対象に「韓国旅行時、最もしたいこと」を聞いた。「韓国料理を食べること」という回答が40.7%で1位だった。ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」の影響が大きかった。しかし韓国観光公社が最近中国観光客を対象に実施したアンケート調査では24%が「食べるものがない」と指摘して不満事項の2位を記録した。
低価で入国した中国人観光客にまともな食事のサービスが行われていないからだ。解決策としてショッピングと食事をタイアップしたサービスが提示されている。
◆お金を使ってどうして無視されるのか
「韓国でお金を使う中国観光客たちがどうして無視されなければならないんですか」最近ソウル・済州島観光をした郭萌さんの言葉だ。昨年団体旅行した中国人は、1人当たり1791.4ドル(約15万3千円)を使い、日本(1267.8ドル)より500ドル以上を使っている。それでも冷ややかな韓国人たちの目にまた韓国を訪ねる必要があるかという気がしたという。ソウル市内主要デパートの売上の20~30%も中国人だ。キム・チョルウォン慶煕大観光学部教授は「親切に代表される“ソフトウェア”が観光の最高インフラ」とし「中国人に対する韓国人の態度が変わればこそ、中国観光客誘致の効果が発揮されるだろう」と話す。
【今日のイチオシ記事】
・米国フォーリンポリシー選定…ソウルは世界10大都市に
・「最高の国」フィンランド1位、韓国15位…ニューズウイーク国家満足度特集
・「2度目の羅老打ち上げ失敗はロシアの責任」…露紙
・北朝鮮、無人航空機を西海に実践配備
・アイポッドタッチをアイフォーンに変える機器 中国で登場
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「明洞でショッピングしても宿所である京畿道始興(キョンギド・シフン)市の観光ホテルに移動するためには急ぐほかない」中国専門ガイドのイ・ジュンホさんの言葉だ。ソウルで日本人と同じようにショッピングしていながらも、夜になれば早々にカバンを持ってソウル郊外の京畿道の宿泊施設に行かなければならない中国観光客たちの不満はかなりのものだという。ガイドナム・ジンスクさんは「中国観光客がソウルで部屋を取ることは夢のまた夢だ」と言う。ホテルの新築が、増える観光客の数に付いていけずに生ずる現象だ。ソウル市は2014年になると1万6000室のホテル客室が不足なものと予想する。「必要性は分かるが高い地価のためソウルでホテルを新築することは大変なこと」というキム・ソンヨン・ソウル市競争力強化本部宿泊支援チーム長の言葉からは無力感がにじみ出る。
◆韓国文化財知らないガイド
「バスでは楽しく話すのに、実際に文化遺跡地に到着すると黙ってしまいます」パク・ジョンハ韓国観光公社中国チーム長が伝える中国観光客たちの代表的な不満事項の1つだ。景福宮など詳細な歴史説明が必要な所で、ガイドはいざ消えていなくなると言う。不足した中国語ガイドの穴を中国同胞が満たしたため現れた現象だ。中国語はできても韓国の歴史と文化の紹介まではできないからだ。現在活動中の中国語ガイドは300人余り。この数では1年に18万人にしかガイドができない。200万の中国人観光客を迎えるためには中国語ガイドが足りないのだ。中国同胞や華僑にガイド資格を取得できるよう合格ラインを下げても、一方をもってはガイドの質を画期的に向上させなければならないのだ。
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低価で入国した中国人観光客にまともな食事のサービスが行われていないからだ。解決策としてショッピングと食事をタイアップしたサービスが提示されている。
◆お金を使ってどうして無視されるのか
「韓国でお金を使う中国観光客たちがどうして無視されなければならないんですか」最近ソウル・済州島観光をした郭萌さんの言葉だ。昨年団体旅行した中国人は、1人当たり1791.4ドル(約15万3千円)を使い、日本(1267.8ドル)より500ドル以上を使っている。それでも冷ややかな韓国人たちの目にまた韓国を訪ねる必要があるかという気がしたという。ソウル市内主要デパートの売上の20~30%も中国人だ。キム・チョルウォン慶煕大観光学部教授は「親切に代表される“ソフトウェア”が観光の最高インフラ」とし「中国人に対する韓国人の態度が変わればこそ、中国観光客誘致の効果が発揮されるだろう」と話す。
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