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日本、どんな文化財を引き渡すのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

明成皇后の国葬が記録された「国葬図鑑儀軌」。

明成皇后「国葬図鑑儀軌」の巻末に押されている朱印。

帝室図書の1つの「歴代将鑑博議」。

【韓日強制併合100年菅首相談話】

菅直人首相は10日の談話で「朝鮮総督府を経由して日本に搬出された朝鮮王室儀軌など貴重な図書を近いうちに(韓国に)引き渡す」と述べた。

それならどんな文化財図書が返ってくるのか。菅首相はこの日の記者会見で中央日報特派員の質問に「日本の宮内庁に保管されている多くの朝鮮王室資料をお渡しして韓国民の期待に応じることにした」と返事した。




18年間海外文化財返還の調査をしてきたパク・サングク韓国文化遺産研究院院長は「これは日本の宮内庁書陵部にある朝鮮王室儀軌など総督府の寄贈本だけではなく帝室図書、経筵などもその対象に含まれるという意味と解釈するのが妥当」と話す。



まず総督府寄贈の印が押されている朝鮮王室儀軌など総督府の寄贈本は現在、日本の宮内庁に79種269冊が確認されている。中央日報は今年の3月24日付で宮内庁に所蔵された明成皇后国葬都監儀軌の冒頭に「大正11年5月、朝鮮総督府寄贈」という朱印が押してあるのを確認した。王世子冊禮都監儀軌など他の儀軌なども同じ形態だ。

問題は図書に直接「朝鮮総督府寄贈」という印が押されていないもので「帝室図書」あるいは「経筵」という印が押されている図書だ。仕事宮内庁には帝室図書が38種375冊、経筵が3種17本が所蔵されている。

帝室図書は朝鮮の医学科慣習、群の歴史などを紹介した有形文化財で経筵は王のための教養講座用書籍だ。経筵のうち通典は高麗時代、宋の国から輸入して朝鮮王室まで引き継いで所蔵した冊子で、2つの王室でずっと所蔵した本は国内外を合わせても唯一だ。



結局、日本の宮内庁に所蔵されている韓国資料のうち収奪の根拠が明確だと思われる「朝鮮王室儀軌」「帝室図書」「経筵」の3種の120種661冊ほどが戻るものとみられる。歴史的価値が高い朝鮮関連史料と文化財が日本の宮内庁書陵部の別の所に隠されているという一部の推測もあるが、現在としては確認する方法がない。

2006年から返還運動に音頭を取ってきた朝鮮王室儀軌還収委員会はこの日声明を発表し「朝鮮王室儀軌の返還を決めた部分に対しては日本が“未来指向的な韓日関係”のために下した勇気ある決断だという側面でまず歓迎する」とし「帝国主義侵略を受けた第三世界国家の文化財返還運動に大きな希望を与えた」と評価した。

文化財庁パク・ヨングン活用局長は「実務交渉を経てみると日本側が思う還収範囲や条件など具体的なアウトラインが出るが、今回の措置に対しては基本的に一歩進んだことだと評価したい」と言った。





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