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‘白頭山爆発説’中国は資料公開せず、韓国・日本は接近できず

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 6月16日、気象庁は「白頭山(ぺクドゥサン)火山危機と対応セミナー」を開いた。 2014年に白頭山火山が爆発するのか、その場合どんな対策を用意すべきかについて語った。 続いて7月29日、ある学術財団は白頭山専門家の非公式懇談会を開催した。 懇談会を準備した関係者は「白頭山火山爆発説について学問的に対応策を議論した」と述べた。

このように政府・学界は白頭山爆発説に神経を尖らせている。 しかし問題は白頭山の現状が分からないという点だ。 7月の会議で発表された「火山対策」関連資料を見ると、 白頭山の状態は全く言及されていない。

日本も頭を悩ませている。 白頭山火山が爆発すれば日本は直撃弾を受ける。 偏西風に乗って熱い火山灰が流れ込んでくるのが明白だからだ。 900年代の白頭山爆発がそうだった。


日本東北大の栗谷教授に電子メールで「白頭山はいつ爆発しそうか」と尋ねると、「よく分からない。北海道大の中川教授に尋ねてみてはどうか」と返信してきた。 中川教授は「東北大の谷口教授が最近まで白頭山を研究していた」と伝えてきた。 谷口教授は「申し訳ない、 北朝鮮の核実験、日本人拉致問題など政治的な状況のため08年に研究が中断した」という内容の電子メールを送ってきた。 谷口教授は東北大傘下の北東アジア研究センターで99年から白頭山に関するさまざまな資料を蓄積してきた白頭山の大家だ。 その谷口教授も最近の資料を持っていなかった。

爆発すれば直撃弾を受ける北朝鮮はもっと気の毒だ。 北朝鮮は07年、南側に「助けてほしい」と言って白頭山共同研究を提案した。 しかし李明博(イ・ミョンバク)政権に入って南北関係が悪化し、共同研究は実現しなかった。 研究者らは「北朝鮮にはまともな地震計さえもなく、研究の成果がほとんどない」と推定している。

すなわち、南北、日本ともに白頭山火山に関する情報をほとんど持っていない。 中国の秘密主義のためだ。 中国は00年代半ばまで資料を公開してきた。 しかしその後は途絶えた。

韓国研究者の間では「中国が韓国に情報を与えようとしない」という不満の声が出ている。 延世(ヨンセ)大のホン・テギョン地球システム科学科教授は「中国の学者が資料を公開しないのは観測資料が政府の所有と考えているためのようだ」と述べた。 イ・ユンス博士は「中国の白頭山研究者は許可なく資料を提供すれば責任を問われると聞いている」と話した。

現地調査も認められない。 研究目的で白頭山へ行くには中国政府の許可が必要だが、これを受けるのは容易でない。 共同研究も難しい。 韓国地質資源研救院は00年、両国共同研究を推進したが進展はない。 慶尚(キョンサン)大の孫栄冠(大ソン・ヨングァン)教授は「中国政府・学者ともに白頭山研究で外国の協力や支援を望んでいないため」と述べた。 東北工程を推進する中国が韓国との白頭山研究を避けているという分析もある。 イ・ユンス博士は「韓国が関与すれば‘長白山’の代わりに‘白頭山’という名称を使用するため、中国政府は好むはずがない」と語った。



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