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【時視各角】三星電子の不安(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 韓国としては過去の敗着が痛い。 2000年までソウル大・KAIST(韓国科学技術院)・ポステック(旧浦項工科大)のコンピューター工学科は医学部よりも人気があった。 毎年300人余りの人材が輩出された。 今はどうか。 まさに冷遇だ。 大学を卒業した後、下請け会社で3D業務を担当しているのが現実だ。 大企業でさえも「いなければ外国から輸入する」という姿勢であり、「ソフトウエアは無料」という誤解も根深い。 こうした風土に耐えられず出て行って生まれたベンチャーがNHNやNCソフトだ。 ソウル大コンピューター工学科が6年連続で定員割れし、これら3大学が輩出する人材も100人に縮小したのも当然なのかもしれない。

金炯周(キム・ヒョンジュ)ソウル大コンピューター工学部教授は「ソフトウエアほど少数の優秀な人材に左右される分野は少ない」と話す。 OSの場合、多くの人材は必要ない。 30-50人の少数精鋭が作る。 「優れた頭脳と高水準の教育、豊かな経験を備えてこそ可能な作業」というのが金教授の説明だ。 アップル・マイクロソフト・オラクルは10人の天才が10万人を支えている。 そこには韓国から渡っていった人材も少なくない。 しかし韓国の会社は「ソフトウエアでは食べていけない。 うちの会社には来るな」と先輩が後輩を引き止めている。

韓国のソフトウエア生態系はすでに荒廃化した。 自業自得だ。 その影響で今後6-7年間は厳しい時期に耐えるしかない。 目の前に広がるスマートフォン・スマートTV、スマート自動車で勝負をかける道が見えない。 今から成功神話を築いていく必要がある。 優れたソフトウエアで大金を稼ぐ人材が誕生してこそ、善循環が始まる。 優秀な人材なく高品質のソフトウエアは期待できない。 ソフトウエアの後押しなしに未来の波に乗ることはできない。 過去最高の実績にもかかわらず、最近、崔志成(チェ・ジソン)三星電子代表の表情は明るくない。


李哲浩(イ・チョルホ)論説委員



【時視各角】三星電子の不安(1)

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