中国人が強まる国力に自負心を感じることを責めることはできない。 従って中国人が傲慢になるのは中国人の問題なのかもしれない。 容易でない課題だが、外交も戦略的な対応策を模索すればよい。
記者が今回の取材過程で感じた問題点は私たちの姿勢にあった。 1992年の国交正常化以降、特にこの10余年間、政府は政府で、民間は民間で‘過恭’の儀典をしながら、中国人の傲慢さを助長したのではないかということだ。 中国大使館の行事に招待を受けると、元首相から国会議員、財閥総帥までがそろって出席し、ホテルが満杯になるのは昔からの風景だ。 もちろん程度の差はあるが、韓国は米国や日本などの強大国に対して同じような姿を見せてきた。 米国や日本の韓国に対する外交儀典、価値観が少し違っていただけだ。 歴代政府で外務省は政権交代期に「ダライラマ」の宿題を解決していくべきではないと悩んだが、結局できなかったのも何度も見てきた。 中国が怒るかと思って試みることさえできなかったのだ。
記事が出た後にも中国は韓米合同訓練に対し、メディアを通してさらに過激な表現を使っている。同時に私たちの‘過恭’も続いている。 23日に北京の韓中経済長官会議に出席した尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)企画財政部長官の言葉がよい例だ。 尹長官は朴趾源 (パク・ジウォン)の熱河日記を紹介しながら、清の皇帝・乾隆帝を‘皇帝様’と言い、現代中国の‘先進性’を礼賛した。
外交も人がすることだ。 葛藤が深まっても、それでしばらく関係が不便になっても、やるべきことをしてこそ健康な関係になる。 そうしてこそ両国関係に真の「戦略的協力同伴者」というパートナーシップが生じる。 私たちの中に不便に位置する‘強大国’中国にどう対応していくのか、私たちみんなの大きな宿題となっているようだ。
傲慢な中国、韓国の自業自得では?(1)
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