趙広来（チョ・クァンレ）慶南（キョンナム）監督（５６）が許丁茂（ホ・ジョンム）監督の後任としてサッカー代表チームの指揮官に内定した。 サッカー協会は２１日、技術委員会を開き、趙監督を次期代表監督に確定、発表する予定だ。

趙広来監督は２０日、「恐れはない。 楽しみを与える代表チームを作る」と述べた。 趙監督は８月１１日に水原（スウォン）で行われるナイジェリアとの評価試合でデビューする。 続いて９月７日にイラン、１０月１２日に日本戦などの日程が待っている。


◇‘コンピューターリンカー’＝趙監督は晋州（チンジュ）高２年からサッカーを始めた。 試験を受けて名門・晋州中に進学したが、サッカーに引きこまれる運命には逆らえなかった。

趙監督は延世（ヨンセ）大１年ですぐに中心選手になったのに続き、国家代表に抜擢される幸運をつかんだ。 優れたパスワークと技術で‘コンピューターリンカー’と呼ばれ、絶えず走るため‘ドイツ兵隊’とも呼ばれた。 １９８６メキシコワールドカップ（Ｗ杯）に出場した後、同年のソウルアジア競技大会で優勝し、１１年間の国家代表人生を終えた。

その後、指導者に転向した趙監督は、３８歳だった９２年に大宇（デウ）の監督を務め、００年に安養（アンヤン、現ソウル）をＫリーグ優勝に導いた。 ０７年に慶南監督に就任、無名の選手らを率いて反乱を起こし、その指導力が認められた。 Ｋリーグ通算１４１勝を収め、監督通算上位５位に入っているベテラン指導者だ。

◇‘つなぎのサッカー’の達人＝趙監督は狭い空間でもつないでいくサッカーという点では国内最高という評価を受けている。 慶南ではチームトップとゴールキーパーの間で正四角形を作り、トップと守備ラインの間隔を２０－３０メートルに維持する「コンパクトサッカー」で、強豪を連破する波乱を起こした。 フォーメーションを維持しながらボール所有時間を増やし、攻撃のチャンスを見いだすスタイルは、南アフリカＷ杯で優勝したスペイン式サッカーに通じる。 イングランド・ドイツ・イタリア・ブラジルなど先進国にサッカー留学をしながら世界サッカーを吸収した結果だ。



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