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「韓国スパイなら…」「韓国企業なら…」 米国が警戒心

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 「アップルが韓国企業ならよいのか」(スティーブ・ジョブズ)

「(ロシアスパイではなく)韓国人スパイだったらうれしかったのに…」(トーマス・フリードマン)

米国のオピニオンリーダーが相次いでメディアを通じて韓国に言及し、背景に関心が集まっている。脈絡上、韓国の情報通信(IT)技術が世界最高レベルであることを認めているという分析だ。


17日(現地時間)、「アイフォーン4」のアンテナ欠陥と関連した釈明記者会見を行ったアップル最高経営者(CEO)のスティーブ・ジョブズは、会見の最後に韓国企業に言及した。初期対応を誤ったのではないかという質問に対し、「人々は上手くいく組織があれば足を引っ張ろうとする。グーグルを見よ」とし「私たちが米国企業でなく韓国企業なら良いだろうか(Would you rather we were a Korean company,instead of an American company?)」と答えたのだ。

発言の核心は「猜忌心から好調な企業にけちをつけるな」ということだが、あえて韓国企業に言及したのはジョブズが韓国をそれだけ意識しているためだというのが専門家らの指摘だ。

ソウル大経営学科のキム・サンフン教授は「アップルが最も大きなライバルと考えているのがグーグルと三星。韓国という気になるライバルがいるため、米国企業同士の泥仕合するのはやめようという意味と受け止められる」と説明した。

ネットユーザーの解釈も似ている。あるツイッター使用者は「なぜ米国人同士でけなし合うのかという意味のようだ。それだけ韓国企業が脅威的な存在になったということではないか」と伝えた。あるネットユーザーは自分のブログでこの発言を紹介し、「アップルも危機を迎えて愛国心に訴えているようだ」とし「三星とLGを潜在的ライバルと感じているのではないだろうか」と解釈した。

米国のオピニオンリーダーが韓国に言及したのは今回が初めてではない。オバマ大統領は就任直後から何度も韓国の教育・産業界の発展に言及し、米国人の奮発を促した。15日、ミシガン州ホーランドのLG化学電気自動車バッテリー工場起工式に出席したオバマ大統領は「韓国から米国に雇用が移ってきている。これは国家の新しい未来を建設するだろう」と高く評価した。

ニューヨークタイムズの有名コラムニスト、トーマス・フリードマンも13日付のコラムで、米国とロシアのスパイ対等交換と関連して韓国に言及した。フリードマンは「米国にスパイを送った国がロシアというのは悪いニュース」とし「韓国人が米国の超高速通信網を密かに探りに来て捕まっていれば非常にうれしかったのに…」と書いた。情報通信分野で世界最高レベルの韓国が米国にスパイを送るほどなら、米国の技術もまだ健在だという意味だ。

ソウル大経営学科のオ・ジョンソク教授は「この10年間、米国は韓国のイメージを世界最高のITインフラ強国と見ている。ITインフラで韓国など後発走者の圧力を受けている米国の警戒心が(ジョブズの会見やフリードマンのコラムに)自然に表れたと考えられる」と述べた。



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