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中国パイプライン爆発で原油流出…西海汚染のおそれ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 韓国の西海に隣接した中国遼寧省大連市沖で16日午後、大規模なパイプライン爆発事故が発生したと、国営新華通信が報じた。

この事故で大量の原油がすでに海に流出したうえ、18日まで油が漏れているパイプラインを完全に遮断できないという。このため、渤海だけでなく、韓国の西海にも汚染が広がる可能性も排除できない状況だ。

◇原油荷役中にパイプライン爆発=中国メディアの報道によると、今回の事故は16日午後6時ごろ、大連新港近隣の石油備蓄基地付近で発生した。中国石油(ペトロチャイナ)のパイプラインが爆発し、火災が発生したということだ。


半官営通信企業の中国新聞社は現場目撃者の話を引用し、「リベリア船籍の30万トン規模の超大型タンカーが原油の荷役をする過程で700ミリと900ミリのパイプラインが爆発し、火がついた」と報じた。

現地の住民らは「パイプラインで計6回の爆発が発生し、高さ30メートルまで火炎が上がった」とし「地震が発生したのかと思うほど震動と爆発音が大きく感じられた」と伝えた。またパイプラインの爆発で付近の10万トン原油貯蔵庫1カ所に火がついた。

事故が発生すると、中国当局は近隣14都市から約2000人の消防署員と338台の消防車を投入し、鎮火に乗り出した。15時間後の17日午前9時ごろ火は消えた。これまでの調査の結果、200メートルほどのパイプラインが焼けたことが明らかになったが、人命被害はまだ報告されていない。

◇油流出、完全に遮断できず=新華社通信は、今回のパイプライン爆発事故直後、原油が大連沖に流出し、付近の海域50平方キロメートルが汚染した、と報じた。中国海洋当局は20隻の船舶を急いで動員し、油の除去に取り組んでいる。事故海域周辺に7キロにわたり、油の拡散を防ぐためのオイルフェンスをすでに設置したと、新華社通信は伝えた。しかしまだ原油流出を完全に遮断できていないと、中国メディアは伝えた。このため、原油流出による海洋汚染が拡大することも懸念されている。

また今回の事故で近隣の大気も汚染された。中国国営ラジオ放送は「火災による有毒ガスのため600世帯の住民に緊急避難命令が下された」とし「事故現場から5キロ離れた大連都心の上空も有毒化学ガスで覆われた」と伝えた。

大連は中国の代表的水産物産地の一つで、海洋汚染が拡大する場合、大規模な水産業被害も懸念される。駐中韓国大使館のチョ・ソンヒ水産官は「大連で冷凍処理された水産物だけでなく、水産加工品が国内に少なからず輸入されている。(国内に影響がないか)詳しい経緯を把握する」と述べた。



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