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【経済view&】 「自動車もファッション」 多様性を高めよう(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 韓国自動車産業の歴史の始まりは1955年の「始発(シバル)」の生産と見なせる。 その後、経済復興のために国家的な動きが起こり、韓国自動車産業も飛躍的に発展した。 特に生産性を強調した韓国自動車産業は、短期間で世界5大自動車生産国に浮上した。 多様性よりも生産性を強調したのが韓国自動車産業発展の特徴といえる。 こうした流れで少数のベストセリングカーが韓国市場を先導する形になった。 特にセダンに対する韓国の消費者の選好度は世界的にも珍しいほど高い。

しかし最近、輸入車の比率が高まりながら、韓国市場で変化が感知されている。 輸入車ブランドが価格競争力を高めたセダンを次々と紹介し、これに対する需要も急増している。 消費者の心理的な価格抵抗線が崩れ、過去の「輸入車=高価」という認識が変わっている。 これと同時に選好モデルも多様化している。

韓国に赴任した後、最も興味深かったのは、街中で日本の小型車をよく見かけることだった。 若者層を中心に個性を強調したモデルが人気を集めていたのだ。 クーペ・ハッチバック・スポーツカーなど個性の強いモデルの需要も持続的に増えている。 このように選好モデルが多様化するというのは、セダンを中心に構成された自国メーカーに対する不足感を輸入車で解決していると解釈できる。


韓国の消費者はトレンドに敏感で、高級コンテンツに対する欲求が強い。 特にインターネットを基盤とする情報力で海外から情報を容易に入手し、拡散させ、これを受け入れることにも積極的だ。 さらにツイッターやフェイスブックなどソーシャルメディアの登場でコミュニティー機能が国内から世界へ拡大し、こうした動きが加速している。 韓国市場で販売する輸入車はもちろん、韓国の自動車メーカーも、こうした流れに注目する必要がある。 消費者は特定ブランド、特定モデルではなく、自分を表現できるモデルを欲しがる。消費者に私たちから提供できる価値は、移動手段としての自動車ではなく、ライフの価値だといえる。

内藤賢司韓国日産代表



【経済view&】 「自動車もファッション」 多様性を高めよう(1)

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