地下1.6メートルに埋まっていた崇礼門(スンレムン、国宝1号)の原型が確認された。国立文化財研究所は崇礼門発掘調査を通じて朝鮮前期建立当時の崇礼門の原型と築造方式などを確認し、これを30日マスコミに公開した。
崇礼門陸築(門を支えるために石で積んだ基礎施設)近く800平方メートル地域を調査した結果、地中に埋まっていた陸築石材と朝鮮時代の道路などが発見された。基礎址台石と門を固定させる石などは地表面より1.6メートル下に埋まっていた。したがって陸築の高さは現在の6.4メートルではなく8メートルであったことが確認された。
国立文化財研究所チェ・インファ学芸研究士は「今日、アスファルトを新たに敷くように朝鮮時代にも着実に道路を整備した跡がある」とし「朝鮮前期と後期の間に繰り返された舗装を経て道路面が1~1.4メートルほど上昇した」と述べた。15~16世紀朝鮮前期には土と砂利を押し堅めて道路を平らに作った後、灰色の砂を敷いて包装した。舗装材に2~5センチの小さな磁器、陶器片を交ぜて堅く作った。今日の道路舗装技術にも似ている。一方、17~20世紀、朝鮮の中・後期道路は灰色の砂を舗装材として使う代わりに広い薄石を敷いて整備したと確認された。
崇礼門築造方式も明らかになった。地盤を約1メートル掘り出した後、基礎積心石を3~4段ほど積み、その上に陸築址台石を置いた。址台石の前には1.5~4.7メートルの厚さで積心雑石を積み、上部の重さに址台石が押されないように補強した。文化財庁は一連の発掘の調査成果を崇礼門復旧・整備の基礎考証資料として活用する計画だ。
2008年2月放火事件で2階門楼が消失した崇礼門復旧工事は2012年に完了する予定だ。
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