胡錦濤中国国家主席と金正日北朝鮮国防委員長の首脳会談を通訳した中国共産党幹部がスパイ容疑で逮捕、処刑されたと香港アップルデイリーが23日、報道した。
アップルデイリーは香港の時事雑誌「外参」最新号を引用し、朝中で首脳会談時、通訳を担当した中国共産党対外連絡部の章榴成元南北韓処長(課長級)が韓国情報機関に首脳会談関連機密を漏らした疑いで最近、死刑に処されたと伝えた。
報道によると章元処長は2005年、胡主席の訪朝時、随行して首脳会談の通訳をした。2000年には江沢民元主席の訪朝当時、胡錦濤主席が当時副主席として随行した時も通訳をした。こうした功労が認められ章元処長は2003年、南北韓処部処長職にいた当時には「中共中央直属機関10大傑出青年」に選定されるほど有望な人物だった。消息筋によると彼は2002年、北京で開かれた「韓中経済シンポジウム」にも出席した知韓派の人物だった。
新聞は首脳会談情報流出事件で胡主席が激怒し、中国指導部は党政の中枢機関にスパイが浸透した可能性を懸念していると伝えた。新聞はまたこの事件以後、韓半島業務関連で敏感な事案を扱う要職には章元処長のような朝鮮族出身は排除するように措置したと伝えた。
外参によると中国の国家安全部は「春暉作戦」を通じて数件のスパイ事件を摘発した。昨年初め、朝鮮族である社会科学院日本研究所の金煕徳副所長が日本および南北韓にスパイ行為をした事実と国務院発展研究中心の韓半島専門家、李敦球主任が北朝鮮に情報を漏らした事実を明らかにしたというのだ。
2007年2月、李濱元在韓中国大使が共産党党籍と現職を剥奪される双規処分を受けたことも国家安全部の調査に基づくものだとアップルデイリーは伝えた。また同紙は「酒が好きだった李元大使が酒の席で韓国情報機関に中国の国家機密を漏らした」と付け加えた。
2007年11月には中国の国際友好連絡会理事を務めてきた王慶元人民解放軍大校(大領級)が日本に軍事機密を漏らした疑いで軍事法廷で死刑を宣告された。
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