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韓国サッカーがギリシアを破ったその時間、ケープタウンでは南アフリカ共和国とフランスのラグビーAマッチが行われた。42-17で南アフリカ共和国の勝ち。その日、南アフリカ共和国は眠りにつけなかった。これはまだわずかだ。1995年にはもっと大変だった。その年、南アフリカ共和国はラグビーワールドカップで優勝した。少しの間だが南アフリカ共和国の黒と白は一つになった。映画「インビクタス-負けざる者たち」はここから出た。
サッカーは別だ。「金持ちの宴」と言いながら大多数の黒人たちがワールドカップに背を向ける。犯罪も奇勝だ。取材陣と選手団は武装強盗の「ごちそう」だ。「ワールドカップより開催国のニュースのほうが多い唯一の大会」と皮肉まじりに言われた。どうしてこのようになっただろうか。
米国慈善団体グローバルアクション(Global Action)の経験談を見よう。アクションはアフリカ児童の栄養問題に注目してきた団体だ。初の舞台はルワンダ。ビタミンの粉末を食べ物に投入して児童と妊婦の貧血、夜盲、感染を減らすことを始めた。粉末は食品会社ハインズと無償で提供した。舞台はタンザニアに広がった。ユネスコとクリントン基金が力を合わせた。
この時から社団が登場する。物資と資金は容易に集まった。受恵者が問題だった。アフリカ政府の腐敗のせいだ。アクションはこれを「うんざりするほどしつこい貪欲」と表現した。もぞもぞと近づく手だ。
ミッシェルライデンアクション総裁の経験話だ。彼がタンザニアに到着した時、官吏が迎接した。官吏は親切だった。住宅の賃貸、車の手配、電話カードの購入まで代行した。官吏はこの過程で2倍以上の暴利を取った。数人の官吏はホテルのレストランで満足しながら食事した後、勘定書をライデンの部屋につけた。ハインズが送った物品を港で奪取して地下市場で売った。
南アフリカ共和国にはもっとある。執権党全体が腐敗だ。執権アフリカ民族会議(ANC)は2007年、出処不明の収益1億5000万ランドを会計報告した。誰も異議をつけなかった。そのうち反党分子に追われる。ネルソン・マンデラが導いたANC青年連盟のジュリウス・マレマ総裁は政府の工事を1企業にまとめて一度にあたえ、コミッションを手にした。ジェイコブ・ズマ大統領は腐敗と婦女暴行などの疑いで起訴された。
韓国サッカーが遠征初、決勝トーナメント進出の夢をつかんだ。国全体が幸せだ。この喜びをアフリカに送ろう。ワールドカップが幸せであることを見せてあげよう。方法は簡単だ。ワールドカップを契機にアフリカの痛みを知ることだ。世界がアフリカを愛する時、黒と白が一つになる南アフリカ共和国の夢もかなうだろう。
チン・セグン記者
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