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【コラム】6・25の回想、W杯の興奮、統一韓国の夢(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 ギリシャ戦で勝利し、アルゼンチンと血戦を繰り広げた韓国サッカー代表の活躍で盛り上がっているワールドカップ(W杯)は、国民を興奮の中へと導いている。 2002年の栄光を記憶するすべての国民に、あの期待感をもう一度抱かせている。 一方、今年の6月は韓国国民が決して忘れることができない韓国戦争(1950-53)戦争60周年を迎える月だ。 このため、南アフリカから入ってくる勝利の知らせと60年前に経験した民族的試練の記憶を振り返りながら、今まで私たちが一緒に守ってきた、そして誇らしく叫ぶ「テーハンミング」(大韓民国)の進む道を改めて考える機会になっている。

韓国戦争やW杯は全国民的な経験であるが、国民各自の考えや印象は内容や強度において異なるしかない。 60年という歳月が過ぎたため、祖父母世代、親世代、子ども世代、孫世代と4世代にわたる歴史認識や文化的感覚には、大きな差と多様性があることを認めなければならない。 韓国戦争を経験したり聞いて育った60・70代、産業化と民主化の渦の中で成長した40・50代、W杯を含む国際化の波に乗る20・30代、超高速で発展するサイバー時代の旗手になる10代までを含め、韓国社会は他国に比べてはるかに大きく特異な世代間の差を内包しており、これは社会統合よりも分裂の潜在的要因になっている。 すでにこうした分裂の兆しは私たちを不安にさせていないだろうか。

すべてのものが速いペースが変化している今日の世界では、どの社会も、特に先進国であるほど、世代間の差による数多くの課題を抱えている。 その中でも韓国が特別なのは、冷戦の幕が下りて20年が過ぎた今日までも韓半島の分断と対決が続き、韓国戦争の緊張がそのまま維持されたまま、世代間の経験の差を越えた認識の統合を難しくさせている現実のためだ。 一方で21世紀の地球村建設に率先しながらも、別の一方では20世紀の冷戦的対決の態勢を解けない状況の二重性が、韓国国民を苦しめ、時には世代間の認識差と距離感をよりいっそう深めさせている。

【コラム】6・25の回想、W杯の興奮、統一韓国の夢(2)

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