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被疑者を拷問した警察、証拠隠滅か…監視カメラの一部削除

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ソウル南部地検は20日、特殊窃盗など疑いで20人を拷問したとされるソウル陽川警察署の警察官5人を被疑者身分として召喚し追及した。警察官たちは「拷問や過酷行為に値する暴行はしなかった」と容疑を否認した。これらは「一部、物理的行為があっても被疑者たちが抵抗したり自害をすることを阻むための避けられない措置だった」と解明した。しかし検察は早ければ21日、汚職暴行などの疑いでこれらに対し、逮捕状を請求する方針だ。

16日、国家人権委員会の発表で、公開された陽川警察署被疑者拷問疑惑事件の実体が明らかになっている。人権委の調査が進行される過程で、別途の内査をしてきたソウル南部地検の捜査が成果をおさめているからだ。検察は人権委発表以前である4月7日、陽川警察署のCCTVハードディスクを押収して調査をしてきた。しかし検察が確保したCCTVの証拠は極めて一部分であることがわかった。陳情を申し立てた被害者たちが過酷行為にあったと主張した3月9日から4月2日まで25日間のCCTV画面には何の内容も録画されていなかったからだ。

拷問があったとされる陽川警察署暴力団担当5チーム事務室を含め、陽川署に設置された CCTV30台とも25日間、録画記録が抜け落ちていたのだ。録画できていない3月9日は人権委に陳情を申し立てた被害者3人が陽川署に逮捕されて拷問にあったと主張する日だ。4月2日は検察が陽川署の警察官たちの過酷行為に対する諜報を手に入れた後、捜査に着手した日だ。


検察関係者は「CCTV記録は通常的に毎月1日から末日までひと月単位で保存されるが、よりによってその期間の映像だけが抜けているというのが変だ。操作が疑われる部分だ」と述べた。検察は陽川署が組織的にCCTVの記録を削除したかを追跡する過程で2月に撮影された映像を確保した。

検察は陽川署の関係者たちが▽拷問場面が映ったCCTV録画記録を削除したのか▽拷問のためにCCTV撮影方向を天井の方に回したのか--などを確認している。また陽川署長らが警察署の上部で拷問行為を指示したのか、これを知りながら見逃すか隠ぺいしようとしたのかを調査中だ。

◆警察庁「拷問の蓋然性ある」=警察庁も対策の用意に慌ただしい雰囲気だ。人権委発表以後、自主監察の調査をし、陽川警察署長を交代させた。警察庁高位関係者は「過酷な行為があった情況は認められる」と言った。警察は人権委で把握した被害者22人のうち、無作為に選んだ4人から一貫して具体的な被害内容を聞いたということだ。



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