異変はなかった。有力な南アフリカワールドカップ(W杯)優勝候補で国際サッカー連盟(FIFA)ランキング1位のブラジルは、FIFAランキング105位の北朝鮮を破り、初勝利を収めた。
16日午前(日本時間)、南アフリカ・ヨハネスブルクのエリスパークスタジアムで行われたG組の試合で、ブラジルは2-1で勝った。これに先立って行われたコートジボワール-ポルトガル戦は0-0で引き分けたため、ブラジルは‘死の組’の中間順位で1位に立った。
北朝鮮は決して簡単な相手ではなかった。守勢になれば鄭大世(チョン・テセ、川崎)を除いた10人の選手が守備陣を組む北朝鮮の鉄壁ディフェンスは、ブラジルの猛攻をよく防いだ。ブラジルは試合の序盤からカカ、ロビーニョ、エラーノらの個人技で何度もシュートに結びつけた。しかし得点にはならなかった。マイコンは前半27分、34分、40分にシュートを放ったが、いつも北朝鮮の守備に阻まれた。
北朝鮮が瞬間的に逆襲を仕掛けた時は、危機を迎えたりもした。前半16分にチャ・ジョンヒョク、25分には鄭大世がシュートを放ち、ブラジルを緊張させた。結局、前半戦は0-0で終わった。
後半戦に入ると、ブラジルは北朝鮮に強いプレッシャーをかけた。そして後半10分、先制ゴールを決めた。エラーノ(ガラタサライ)のパスを受けたマイコンは、右側に食い込んだ後、右足で強烈なシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。
焦り始めた北朝鮮は反撃に出たが、力不足だった。鄭大世のミドルシュートは決まらず、パク・チョルジンはカカとぶつかって足を痛めた。後半26分、エラーノが2点目を決めると、勝負は一気にブラジル側に傾いた。後半40分、鄭大世はブラジルのゴール前で攻撃を仕掛けたが、ファンのタックルに阻まれた。
北朝鮮は後半43分、パスを受けたチ・ユンナムがそのままゴール前に突進しながらシュートを決めた。この1点で北朝鮮は元気付いたが、同点に追いつくことはできなかった。
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