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韓国人3人が最近、中国・延辺で死刑判決基準値を超える多量の麻薬を密売した容疑で裁判を受けた。40歳代の男2人、60歳代の男1人の3人は4.5キロの麻薬を密売しようとして中国公安に逮捕された。このうち1人は別の麻薬5.7キロを運んだ容疑も受けている。
中国は外国人麻薬密輸犯に対する法執行を厳格にしている。今年4月には日本人麻薬密輸犯4人に対して死刑を執行した。警察庁と国家情報院によると、今年3月末現在、海外に収監されている韓国人麻薬犯は239人。このうち中国の収監者が90人で最も多い。中国現地領事館の関係者は「公式的ではないが、中国裁判所はヒロポン・ヘロイン1キロを死刑判決の重要な基準としている」と伝えた。
現地警察駐在官と領事によると、中国内の韓国人麻薬密輸犯の相当数が延辺で捕まっている。この地域は昨年900人余りの麻薬密輸犯が検挙された中国最大の麻薬市場。ここの公安が最も注目する対象は「韓国語を話す者」だ。北朝鮮咸鏡道(ハムギョンド)で生産された麻薬が朝鮮族によって運搬・密輸されているからだ。これに必要な資金を韓国人が支援する。製造(北朝鮮)-密輸(朝鮮族)-資金(韓国)の‘トライアングル’関係が形成されているのだ。延辺は麻薬取引に有利な地域的な特性も持つ。延辺付近にはヒロポンの主原料である塩酸エフェドリンの最大産地がある。この原料が咸鏡道に渡り、ヒロポン製造に使われる。
今回、中国公安に摘発された3人は国内で麻薬取引をして逮捕された前科がある。政府関係者は「3人は麻薬取引をするために中国に入った可能性がある」としながらも「しかし(今回の事件とは別に)事業に失敗した後、追い込まれた韓国人が麻薬取引に手を出すケースが度々発生している」と伝えた。
この関係者は昨年、中国内の刑務所で韓国人麻薬密輸犯Aと面会したという。Aは四川省成都で大きな食堂を経営していた。しかし08年の大地震で破産した。周辺の朝鮮族が「何度かすれば大金を儲けられる」と言って接近してきた。北朝鮮人が朝鮮族に麻薬を渡す場合、1グラム当たり150-200元(約2500円)を受ける。これを中国現地で売る場合は2-4倍になる。取り締まりが厳しい地域であるほど価格が上がる。
政府は中国に‘相互主義’を要求している。国内でも死刑判決を受けた中国人2人が収監されている。しかし韓国は死刑執行をしていない。政府関係者は「外交的な努力をしているが、中国政府は最近、日本人と英国人に対しても死刑を執行しており、容易ではない」と述べた。
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