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人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)」の打ち上げ作業が不安にスタートした。これを受け、当初の予定通り9日午後4時30分-6時40分の打ち上げが難しくなる可能性が高まった。
韓国航空宇宙研究院は7日午後、全羅南道高興(チョンラナムド・コフン)羅老宇宙センター発射台と「羅老」の間の電気を通す「ケーブル・マスト」がきちんと作動せず、「羅老」を発射台に立てる作業が5時間以上遅れた、と明らかにした。
これを受け、午後3時50分ごろ起立作業が完了する予定だった「羅老」が、午後9時20分ごろ発射台に垂直に立てられた。韓国・ロシア技術陣はその後も精密点検を続けている。起立状態で点検をしてこそ確実な原因を把握できるという考えからだ。
金重賢(キム・ジュンヒョン)教育科学技術部第2次官と李柱鎮(イ・ジュジン)航空宇宙研究院長ら当局者は、羅老宇宙センターで根本的な原因を把握すると同時に、打ち上げ可否を検討中だ。
現在、羅老宇宙センターには打ち上げ関連技術陣と当局者以外の人の出入りが全面統制されたまま打ち上げ過程が進行中だ。羅老宇宙センターではこの日午前8時15分、発射台から1.2キロほど離れた発射体組立棟から「羅老」がゆっくりと発射台に運ばれた。1時間17分後に「羅老」は発射台の前に無事到着し、発射台に設置するため起立装置に連結された。午後3時30分から起立作業を始め、午後3時50分まで完全に立てる計画だった。
しかし異常が発生した。発射台のケーブルマストと「羅老」を連結したが、電気信号が正しく伝わらなかった。測定装置上にきちんと連結されていないと表示されたのだ。完全に連結してこそ「羅老」と発射台が電気信号をやり取りしながら点検できる。
技術陣は異常が発生した後、原因の把握を行った結果、ケーブルや機構物の異常ではなくソフトウェアの異常という暫定結論を出した。ケーブルの間で正常に電気信号が通じているのにもかかわらず、ソフトウェアがその信号を正しく読み取れなかったということだ。羅老宇宙センターはひとまず「羅老」を垂直に立てたが、夜通しの作業で根本的な原因を究明している。
羅老宇宙センターは7日、「羅老」を発射台に立てた後、8日午前11時から8時間かけてリハーサルを行う計画だった。しかしケーブルマストに問題が生じたことで、リハーサルを含む全日程が遅れる可能性が高まった。
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