キム・ジョンウン氏血統の秘密、マカオでは 「高英姫さんではなく金玉さんの息子」
金正日国防委員長の後継者といわれているジョンウン氏(28)は今まで金委員長の2人目の夫人高英姫(コ・ヨンヒ、2004年死亡)さんの息子だと知られている。金正男氏は最初の夫人、成恵琳(ソン・ヘリム、2002年死亡)さんの息子だ。
記者が質問した金玉さんは金正日委員長の「4人目の女性で権力実勢」といわれる人物だ。マカオの知人たちは金正男氏が「キム・ジョンウン氏は高英姫さんの息子ではなく、金玉さんの息子だ」という話をしていると記者に伝えた。ソウルの高位情報消息筋も「ジョンウン氏の生母が金玉さんという事実は北の指導部の中でも制限された人々しか知らない内容」とし「これが広く知られればジョンウンさん金家の血統を受け継いでいない人物になる」と説明した。金玉さんのジョンウン生母説は後継者構図が崩れる王家血統の秘密であるわけだ。
金正男氏の息子、すなわち金正日国防委員長の孫キム・ハンソル君(15)にこの日、登校中に会えた。金君の顔はお父さんそっくりだった。
質問を国内外情報消息筋が伝えた「金正男亡命説」に移した。
--ヨーロッパの方に行くという話を聞いたが。
「ヨーロッパの方に行くというのはどういう意味ですか? 私がどうしてヨーロッパの方に行くのですか」
短答だった正男氏の言葉が長くて複雑になった。
「やれやれ…。全然。ヨーロッパの方に行く計画はありません。ヨーロッパの方に行くという意味は何だかわかりませんが…。ヨーロッパの方に私がどうして行くのでしょう。旅行に行くかもしれませんが」
--お住まいを移すという…。
「全然そんな計画はないですよ。ルーマーですよ」
--それではヨーロッパのある国に行くということは全く事実ではないんでしょうか。
「その国はご存じの通り、私が過去に旅行をしただけ。そこに行く理由はないですね」
彼の亡命説否認は予想した反応だ。話題を食事にした女性に回した。
--ホテルに韓国の方と一緒にいるという話があるが。
「はい?」
驚いたとともに、むっとしてから笑みを見せた。
マカオの現地の知人たちによると一緒に滞在した韓国人女性はマカオ・カジノでディーラーをしていたという。ソウルに住んでいるという。
質問のテーマをキム・ジョンウン氏との関係に回す番だ。ここには少しの説明が必要だ。昨年、日本メディアはジョンウン氏が正男氏の側近を圧迫したと報道した。高位級出身のある脱北者は「実際にそんなことがあった」と証言した。2009年4月のいわゆる「ウアム閣事件」だ。ウアム閣は金正男氏の平壌の別荘で、たびたび「パーティー政治」が起きる。
キム・ジョンウン氏が保衛部にウアム閣を捜索させ、ウアム閣の管理人を連行してパーティー出席者を把握した後で一部を消したというのがウアム閣事件の要旨だ。
--昨年4月、ウアム閣事件があったと言うが…。弟さんがウアム閣を捜索したという…。
「知りません」
顔色を変えた彼は質問にこれ以上返事しないという態度に変わった。エレベーター前で10分間のインタビューはこうして終わった。
取材陣が正男氏を捜す努力は情報戦に近かった。中央日報の土曜セクションである「人セクションJ」(5月8日付)が彼を捜しにマカオに行った。その少し後、記者のマカオの知人たちが「正男氏がすぐ中国から帰ってくる」と伝えた。3日だと推定された。それで3日、一日中マカオ国際空港で待機した。しかし無駄足だった。気を落としていたところ、4日午後、過去、出張時に知り合い、酒も飲んだ現地旅行会社の社長が教えてくれた。「アルティラホテルに韓国人女性といるのを見たという話を聞いた」
しかしホテルはおびただしい障害物だった。ギャンブリングハウスを訪れる顧客のプライバシーを最大限尊重する方式で設計されており、見つけにくかった。普通は1階にロビーがあって行き交う人々がひと目でわかるが、このホテルのロビーは38階にある。部屋からもチェックアウトすればロビーを通じず抜けることができる。1階ロビーや38階ロビーの広さは直径20メートルほどか。やや狭い空間なのでそこでずっと待つにも困る。ホテル従業員たちの視線があった。ところが「遅い朝食を食べることもあるかも」と10階のレストランに行ったところ、ちょうど金正男氏がそこにいたのだ。今まで日本のメディアだけインタビューしたが、韓国メディアは一度もできなかった「金正男捜し」が成功した瞬間だった。
金正日国防委員長の後継者といわれているジョンウン氏(28)は今まで金委員長の2人目の夫人高英姫(コ・ヨンヒ、2004年死亡)さんの息子だと知られている。金正男氏は最初の夫人、成恵琳(ソン・ヘリム、2002年死亡)さんの息子だ。
記者が質問した金玉さんは金正日委員長の「4人目の女性で権力実勢」といわれる人物だ。マカオの知人たちは金正男氏が「キム・ジョンウン氏は高英姫さんの息子ではなく、金玉さんの息子だ」という話をしていると記者に伝えた。ソウルの高位情報消息筋も「ジョンウン氏の生母が金玉さんという事実は北の指導部の中でも制限された人々しか知らない内容」とし「これが広く知られればジョンウンさん金家の血統を受け継いでいない人物になる」と説明した。金玉さんのジョンウン生母説は後継者構図が崩れる王家血統の秘密であるわけだ。
金正男氏の息子、すなわち金正日国防委員長の孫キム・ハンソル君(15)にこの日、登校中に会えた。金君の顔はお父さんそっくりだった。
質問を国内外情報消息筋が伝えた「金正男亡命説」に移した。
--ヨーロッパの方に行くという話を聞いたが。
「ヨーロッパの方に行くというのはどういう意味ですか? 私がどうしてヨーロッパの方に行くのですか」
短答だった正男氏の言葉が長くて複雑になった。
「やれやれ…。全然。ヨーロッパの方に行く計画はありません。ヨーロッパの方に行くという意味は何だかわかりませんが…。ヨーロッパの方に私がどうして行くのでしょう。旅行に行くかもしれませんが」
--お住まいを移すという…。
「全然そんな計画はないですよ。ルーマーですよ」
--それではヨーロッパのある国に行くということは全く事実ではないんでしょうか。
「その国はご存じの通り、私が過去に旅行をしただけ。そこに行く理由はないですね」
彼の亡命説否認は予想した反応だ。話題を食事にした女性に回した。
--ホテルに韓国の方と一緒にいるという話があるが。
「はい?」
驚いたとともに、むっとしてから笑みを見せた。
マカオの現地の知人たちによると一緒に滞在した韓国人女性はマカオ・カジノでディーラーをしていたという。ソウルに住んでいるという。
質問のテーマをキム・ジョンウン氏との関係に回す番だ。ここには少しの説明が必要だ。昨年、日本メディアはジョンウン氏が正男氏の側近を圧迫したと報道した。高位級出身のある脱北者は「実際にそんなことがあった」と証言した。2009年4月のいわゆる「ウアム閣事件」だ。ウアム閣は金正男氏の平壌の別荘で、たびたび「パーティー政治」が起きる。
キム・ジョンウン氏が保衛部にウアム閣を捜索させ、ウアム閣の管理人を連行してパーティー出席者を把握した後で一部を消したというのがウアム閣事件の要旨だ。
--昨年4月、ウアム閣事件があったと言うが…。弟さんがウアム閣を捜索したという…。
「知りません」
顔色を変えた彼は質問にこれ以上返事しないという態度に変わった。エレベーター前で10分間のインタビューはこうして終わった。
取材陣が正男氏を捜す努力は情報戦に近かった。中央日報の土曜セクションである「人セクションJ」(5月8日付)が彼を捜しにマカオに行った。その少し後、記者のマカオの知人たちが「正男氏がすぐ中国から帰ってくる」と伝えた。3日だと推定された。それで3日、一日中マカオ国際空港で待機した。しかし無駄足だった。気を落としていたところ、4日午後、過去、出張時に知り合い、酒も飲んだ現地旅行会社の社長が教えてくれた。「アルティラホテルに韓国人女性といるのを見たという話を聞いた」
しかしホテルはおびただしい障害物だった。ギャンブリングハウスを訪れる顧客のプライバシーを最大限尊重する方式で設計されており、見つけにくかった。普通は1階にロビーがあって行き交う人々がひと目でわかるが、このホテルのロビーは38階にある。部屋からもチェックアウトすればロビーを通じず抜けることができる。1階ロビーや38階ロビーの広さは直径20メートルほどか。やや狭い空間なのでそこでずっと待つにも困る。ホテル従業員たちの視線があった。ところが「遅い朝食を食べることもあるかも」と10階のレストランに行ったところ、ちょうど金正男氏がそこにいたのだ。今まで日本のメディアだけインタビューしたが、韓国メディアは一度もできなかった「金正男捜し」が成功した瞬間だった。
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