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日本を訪問した中国の温家宝首相が故事成語を引用しながら北東アジアの平和の重要性を力説した。海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」事態と関連し、韓国と日本の立場を全面的に支持することはなかったが、「北朝鮮をかばうことはない」という立場を明確にした。
温首相は1日、NHKとのインタビューで、「城門に火事が起これば被害は池の中の魚にも及ぶ」(城門失火殃及池魚)と述べた。杜弼の「為東魏檄梁文」に出てくる言葉だ。
温首相は「韓半島で衝突が発生すれば、最も大きな被害を受けるのは韓国で、中国も被害を免れない」とし、「天安」事態で高まっている韓半島の緊張に憂慮を表した。また「中国はどちらか一方をかばうことはない。公正な立場を堅持していく」と述べた。北朝鮮に一定の距離を置いたのだ。
「天安」問題の国連安全保障理事会付託に関しては「各国の状況と反応を慎重に検討して態度を決める」と確答を避けた。6カ国協議の再開については「韓半島の非核化を通して韓半島の長期的安定を実現できる」と述べ、議長国として協議再開のために努力する意向を表明した。
温首相は東京に滞在する間、日本人に対して友好的な言動を相次いで見せた。温首相は訪日2日目の31日、東京で日中文化交流に寄与した日本文化界の著名人との座談会に出席し、両国の書道文化について対話した。温首相は「中国が塩鹵(豆腐を作る時に凝固させるために入れる塩水)なら、日本は豆乳」とし「豆乳に塩鹵を入れると、中国と日本の文化の結晶である豆腐になる」と話した。
訪日初日に日本の友好協会、中国同胞団体と会った席では、温首相は日中の友好を強調するため、即席で「融氷化春水」(氷が解けて春の日の水になる)」と書いた。「融氷之旅」という名付けた自身の07年4月の訪日後、両国関係が改善したというメッセージを伝えるためだ。
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