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【噴水台】非正規教授

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版



全国約8万5000人の専門家集団。全国4年制大学講義の55%を担う人々の平均年俸は400万(約30万円)~500万ウォンだ。4大保険も、研究室も、休憩室もない。これらを示して我々は「非正規教授」と書いて「時間講師」と読む。

映画「情愛」で整った外見に知的な青年ジュニョン(カム・ウソン)も非常勤講師だった。それで現実主義者であるヨンヒ(オム・ジョンファ)は彼と結婚しなかった。医者の夫に「絶対に見付からない自分」でジュニョンとずっと浮気をしようとも。


最近カンヌ映画祭で受賞したホン・サンス監督の初期作「江原道の力」は非常勤講師の悲哀をより具体的に描く。男主人公サングォン(ペク・ジョンハク)はジョニーウォーカーブルー1本を持って自分が心の中では軽蔑するキム教授の家を訪ねる。サングォンが非常勤講師だから、そして教授になりたいから。映画の最後でサングォンは教授になる。

現実は映画より苛酷だ。1977年、学習塾の安定化措置で講師の“教員”資格が剥奪されて以来、非常勤講師の生計は崩れていった。薄給はもちろんで「学期末に助教から電話をもらえれば次の学期の講義があり、電話がなければない」と言うほどに雇用さえ不安だ。2007年7月、非正規職保護法案施行令でも専門家集団という理由で正規職転換対象からはずれた。(キム・ドンエ外31人「非正規教授、崖っぷちの32年:大韓民国大学講師たちの生存現場の話」)

非正規教授労組によれば2000年以後、大学採用の不正と不合理な雇用システムを告発して自ら命を絶った非常勤講師が6人だ。2008年2月にはハン某講師(44、女)が、自分が博士学位を取った所である米国テキサス・オースチンまで行って命を絶った。16歳の娘を持つ母親が人生を投げ出したという事実が大きな衝撃を与えた。ある講師は「研究業績・講義経歴とは違う何かが(教授採用に)決定的影響を及ぼす」とし「これ以上、私のような人がいないことを願う」という遺書を残した。

しかし25日、光州広域市でまた1人の非常勤講師が命を絶った。ソ某講師(45)は「ある首都圏私立大学で教授任用対価として1億ウォンを要求され、指導教授の論文を数十編代筆した」という最後の手紙を残した。受取人は「李明博大統領」だった。8万5000人が大統領の返事を待っている。

ク・ヒリョン社会部記者





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