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【時事評論】中国のリーダーシップが惜しい

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
G2という言葉が出ると中国は首を振る。資格に達していないというのだ。外部では羨望の目でG2うんぬん言うが、いざ中国はG2用語の使用をどうしても遠ざける。背景には中国特有の法が敷かれている。中国のGDPが世界2位だが、これを13億で分けた1人当たりのGDPは100位圏内外だからだそうだ。

謙遜な中国の話法に明るい中国の未来を見る。小さな成就でいい気にならず、気持ちを引き締めるというのだ。温家宝首相も「百里行こうとする者には九十里がその半分だ」(行百里者半九十)と言わなかったか。しかし中国が良かれ悪かれ世界は中国をG2の1つだと思う。2008年北京五輪開幕式に100余の国家首脳がなぜ並んだのか。また24~25日、北京で開かれる米中戦略および経済対話を世界は自然に受け入れる。なぜ?中国をG2と見るためだ。

1949年、建国以来中国が世界的パワー国家としての自負心を初めて感じたのは97年、アジア金融危機克服を通じてからだった。中国は人民元の価値を守った。そうするのが中国自身のためでもあったが、結果的にアジア各国の経済回復に大きな助けとなった。以後、中国には賛辞が飛んだ。2008年、ニューヨーク発金融危機が起こると世界の視線はまた中国に集まった。前が見えない危機の中で世界経済を救うのはただ中国しかないと思ったからだ。中国は期待を忘れなかった。眩しい成長で世界経済回復の牽引車の役割をした。


2度の金融危機は中国を世界の指導国にした。経済領域でである。もう中国は安保次元でも世界大国としてのリーダーシップをテストされている。天安艦事件がきっかけだ。

韓国政府は20日、天安艦沈没を北朝鮮の犯行と発表した「科学的で客観的な調査」を通じてだ。もう中国は韓国の「科学的・客観的の調査」と北朝鮮の「無関係だ」という間で、誰の言葉が正しいのかを評価・分析する立場に立つようになった。科学では「1+1=2」でほかの答えはない。世界で3番目に有人宇宙船を打ち上げた科学大国中国は、天安艦沈没の真実を簡単に分かるのではないかと思う。

問題はその後だ。天安艦事件が南北だけの問題ではないからだ。これは、韓半島はもちろん北東アジアと世界の平和を破ろうとする挑発行為だ。中国がずっと主張する韓半島の安定と平和に正面に配置される。南北すべてと修交している中国としては困り果てる問題だ。しかし明白な挑発にはそれなりの処理定規がなければならない。

99年、NATO空軍の誤爆でユーゴ駐在中国大使館が破壊され3人が命を失った。激怒した中国は米国に4項を要求した。謝罪、徹底的な調査、調査結果発表、責任者処罰など。結局、ビル・クリントン米大統領が公開で謝罪した。

天安艦事件に対して中国はそれなりに役割を遂行しなければならない。その建設的役割はたぶんリーダーシップと呼ばれるだろう。2度の経済危機克服を通じて見せた中国のリーダーシップはまた発揮されなければならない。それは新しい世紀を開く宣言でもある。

ユ・サンチョル中央日報中国研究所所長





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