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【社説】蔚山原油備蓄基地が竣工…北東アジアのオイルハブに育成しよう

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 シンガポール南西部の海岸にあるジュロン島は全体がオイルタンクで埋まっている。 石油メジャーの精油工場とオイルタンクターミナル施設もあちこちにある。 シンガポールがアジアのオイルハブになった理由だ。 世界の石油が集まり、この島のタンクに保存された後、アジアに供給されていく。 原油を精製した石油関連製品も輸出する。

ヨーロッパのオイルハブはオランダだ。 アムステルダム-ロッテルダム-アントワープと連結する、いわゆるARA地域には、9000万バレルの原油を保存できる備蓄基地が建設されている。 自国国民が2-3カ月間使用できる量だ。 精油工場とターミナルもあり、原油・石油製品の輸出で生じる収入は相当なものとなる。 オランダ国内総生産(GDP)の4%が超えるほどだ。 シンガポールとオランダは石油資源がない国だ。 それでも石油強国のように振る舞えるのはまさにオイルハブのためだ。 石油が一滴もない韓国が北東アジアのオイルハブを目指す理由でもある。

このための第一歩が昨日始まった。 原油650万バレルを保存できる蔚山(ウルサン)地下備蓄基地が竣工したのだ。 これで1980年から始まった国家石油備蓄基地建設計画も30年経過して一段落した。 国家の全体備蓄能力も1億4600万バレルに増えた。 今後はこのハードウエアを積極的に活用しなければならない。 何よりも韓日中3カ国のオイルハブになるための努力が必要だ。 世界石油の18%を消費する北東アジアのオイルハブになれば、経済的な利得は非常に大きい。 特に常時不安を抱かせる石油需給が安定化するという利得がある。 精油など石油関連産業の競争力が向上する。 金融・トレーディング・輸送・備蓄産業も同時に成長する。 GDPの増加はもちろん、雇用の創出効果も大きい。 石油備蓄基地を新しい成長動力と考えなければならない理由だ。


こうした点でアラブ首長国連邦(UAE)が昨年末、1000万バレルの原油を保存する備蓄基地を貸してほしいという要請をしてきたという。 朗報だ。 賃貸料の問題でまだ交渉中だというが、うまく終わることを期待する。 北東アジアのオイルハブに一歩近づける機会になるからだ。 この際、高い関税と法人税など、オイルハブになるうえで障害となっている各種制約要因の撤廃も積極的に検討することを政府に要請する。 私たちも一度、石油強国になってみよう。



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