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【社説】普通ではない北の脅威…決然たる対応が要求される

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の対南脅威が普通ではない。北朝鮮警備艇2隻が15日、西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)を侵犯し、韓国高速艇の警告放送と警告射撃を受けて帰った。天安艦事態で韓国側が激昂しているということを確かに知りながらも再び挑発を敢行したのだ。珍しいのは自分たちが1999年から主張してきた海上分界線を韓国側高速艇が侵犯したと北朝鮮が国際商船通信網を通じて初めて警告放送をしたという点だ。居直ったに違いない。NLL隣近隷下部隊に「南側艦艇が海上分界線を超えれば無条件で射撃せよ」という指示まで下したという。今回は北朝鮮警備艇が何の対応もなく帰ったが、今後は高度の警戒心を持って対処しなければならないのだ。

北朝鮮は12日、突然、核融合に成功したと労働新聞を通じて主張した。事実の可否にかかわらず北朝鮮のこうした態度は「水素爆弾も製造できる」という脅威を密かに国際社会に加えたのだ。北朝鮮が北東アジアの安定と平和を考慮したら敢えて言う事案ではないのだ。中国の官営メディアまで出て「ハラハラする綱渡りをやめなさい」と直説的に警告したほどだ。それでも北朝鮮がNLL侵犯というまた別の威脅戦術を駆使したことは今後の南北関係を含む北東アジア情勢を緊張に引き込むことを決意した結果だとみられる。

北朝鮮は昨年末に断行した貨幤改革がもつれた後、深刻な民心離反と経済難を経験した。これを収めるために韓国側と中国からは経済支援を受け、米国とは平和協定論議を始めるという戦略的判断を下した。しかしこのすべてが水の泡に帰した。特に今回の中国訪問でも「期待した支援」をもらうことができなかったものと知られている。したがって北朝鮮は悪化する金正日国防委員長の健康と後継者構図の迅速な定着の必要性を勘案した時「これからは勝負をかけなければならない時」という判断を下したように見える。その一環でNLL上の緊張を最高潮に引き上げて米国と中国が介入しなければならないようにするという意図であるのだろう。


政府は20日ごろ、天安艦事態真相を発表した後、いくつか対北圧迫措置を取る予定だ。すでに李明博(イ・ミョンバク)大統領は「天安艦の原因が分かれば断固たる措置を取る」と言い放った状態だ。特に軍も「天安艦沈没を事実上、北朝鮮の反抗と判断する」金泰栄(キム・テヨン)国防部長官名義の対北声明発表を検討しているという。これは北朝鮮の強硬対応と相乗作用を起こして南北関係に後にも先にもない緊張状態が造成される。何より軍の警戒態勢に一寸の隙がないようにしなければならない。

天安艦事態は大韓民国がまともな国家なら、決して忘れてはいけない事件だ。特に「緊張が高まると、我々に良いことはない」とあいまいに繕ってはいけない。我々がちょっと苦しいとしても今回だけは断固として決然たる国民的対応を北朝鮮に見せなければならない。それでこそ天安艦のような悲劇的な事態の再発を阻むことができる。



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