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「北朝鮮の技術で核融合は不可能…威嚇用」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
【ニュース分析】「実験成功」発表、なぜこの時点に?

 北朝鮮が12日、「核融合反応に成功した」と主張し、具体的な事実関係と発表の背景に関心が集まっている。

官営朝鮮中央通信は「核融合の成功は飛躍的に発展する朝鮮の先端科学技術を示す一大事変」とし「新しいエネルギー開発のための突破口が開かれた」と主張した。北朝鮮は核融合の成功過程で「独特の熱核反応装置が設計製作され、核融合に関する基礎研究が終わり、熱核技術をわれわれの力で完成していける強力な科学技術力が準備された」と強調した。北朝鮮は詳細な実験内容やデータは公開しなかった。


しかし「北朝鮮の技術レベルからみて、核融合を通したエネルギー創出や水素爆弾製造は不可能」というのが専門家の一致した見解だ。実験の規模なら国内の大学でも可能だということだ。このため北朝鮮の発表には他意があるという分析が出ている。海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」の沈没が北朝鮮の攻撃によるという見方が強まる状況で、守勢局面を突破するために核融合カードを取り出したということだ。

チョン・ヨンテ統一研究院選任研究委員は「2度の核実験に続いて強力な軍事手段があることを誇示しながら、核開発を持続的に強化していくというメッセージ」と解釈した。局面転換のために緊張度を高める後続措置を発表する可能性もあるということだ。一部では、北朝鮮が「天安」事態で韓米と極限対峙状況を迎える場合、水素爆弾開発の可能性を流しながら核兵器の長距離弾道ミサイル搭載などを試みるなど、挑発的な動向を見せるだろう、という見方も出ている。

3度目の核実験の可能性も考えられる。昨年5月25日に行った2度目の核実験から1周年を控え、「強盛大国」のイメージを浮き彫りにする動きという分析もある。「2010世界原子力首脳会議」共同組織委員長だったカン・ギュヒョン明知(ミョンジ)大教授は「北朝鮮が核融合に成功したということは、水素爆弾の製造が可能ということだが、現在の北朝鮮の技術では不可能だ」とし「徹底的に対内広報、対外脅迫用」と分析した。

金正日(キム・ジョンイル)の三男キム・ジョンウン(26)への後継体制構築に拍車を加える動きだという見方もある。北朝鮮は「太陽節(金日成誕生日の4月15日)を迎える意味深い時期に核融合が成功した」と伝えた。当局者は「報道の内容をよく見ると、核融合が‘人工太陽’技術と呼ばれる点と太陽節を巧妙に掛け合わせたようだ」と述べた。1カ月近くも遅れた報道という点からは、金正日の中国訪問(今月3-7日)後に報道時点を遅らせた可能性も提起されている。

核融合を「一大事変」と主張しながらも、声明や談話のような公式発表ではなく、労働新聞の報道を官営通信が引用するという珍しい形式を選択した点も目を引く。北朝鮮も「実験レベルの核融合」であることを知りながらも、体制結束を固めようと誇張した、というのが当局の分析だ。



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