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世界1位の小型車メーカーのスズキが早ければ下半期に韓国に進出する。
匿名を求めたスズキ日本本社の関係者は12日、中央日報との電話で、「下半期の為替レートの動きを見て、小型ジープのジムニーと小型車のスイフト、左ハンドル転換が可能な排気量1000cc未満の一部軽自動車モデルを韓国で販売する計画」と話した。
韓国輸入車協会によると、先月、日本スズキ本社の海外営業担当幹部が協会を訪問し、輸入車市場と現況、ディーラー調査を行った。この幹部は1週間ほどソウルに滞在しながら、国内輸入車市場のパターンと軽自動車および小型車を好む若者の購買トレンドを集中的に調査した。
今年で発売から40年目を迎えた「ジムニー」(写真左)は1.3Lガソリンエンジン、4段自動変速機を搭載したモデル。日本での価格は140万円(約1700万ウォン)だ。「ジムニー」は低価格と独特のデザインで米国でも人気がある。
「スイフト」(右)は洗練されたデザインにハンドリングの良さが特徴だ。日本とヨーロッパで「カー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた代表的な小型車だ。1.2L、1.3Lガソリンエンジン、無断変速機(CVT)を搭載し、燃費は16キロ。価格は120万円(約1450万ウォン)台。
軽自動車・小型車専門のスズキが韓国進出に注目しているのは、最近変化している国内市場状況のためだ。輸入車の比率は昨年末、内需市場の6%を超え、今年は8%と予想されている。輸入車のうち3000万ウォン台の小型車(ゴルフ・ミニなど)が好調を維持している。今年1-4月の輸入車市場で3000万ウォン台のシェアは26%と、前年同期(19%)に比べ7ポイント増えた。
特に20代後半から30代が小型輸入車の購入に関心を見せている。さらにガソリン価格の値上がりで、軽自動車に対する認識が少しずつ変わっている点も考慮された。今年1-4月に国内で販売された軽自動車は計5万1905台と、前年同期比33%増えた。その間、起亜(キア)車「モーニング」が独走した軽自動車市場に昨年、GM大宇「マティス・クリエイティブ」が登場し、弾みがついた。
こうした傾向が続く場合、今年の軽自動車市場は15万台を突破し、過去最大を記録する可能性がある。これまで軽自動車が最も多く売れた年は、通貨危機当時の98年(15万172台)だった。
スズキは「韓国軽自動車市場が小さいのは消費者が軽自動車を好まないためというよりも、車種が2つしかなく、選択の幅が小さいため」と考えている。多様な軽自動車モデルを出せば勝算があるということだ。しかも輸入車市場で競争相手がいない2000万ウォン前後に価格を合わせれば月200台以上は売れると見込んでいる。輸入車協会の関係者は「スズキは個性がある軽自動車モデルで勝負すると予想される」と述べた。
スズキ=1909年に織機製作所として設立され、紡織機とバイクを生産し、54年から自動車事業を手掛けた。現在、創業者の孫の婿である鈴木修氏が代表取締役会長兼社長を務めている。昨年は世界で231万台の自動車を販売、売上高2兆4691億円、営業利益794億円だった。
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