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【海軍哨戒艦沈没】「安保理の対北朝鮮制裁」めぐる外交折衝戦が本格化

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」沈没の原因が北朝鮮の攻撃である可能性が高まる中、‘国連安保理オプション’を狙った政府の外交折衝戦が本格化している。北朝鮮に友好的な中国・ロシアの立場を変えたり中立化させる一方、米国・日本・欧州連合(EU)など同盟および友邦とはさらに協調を強めるのが核心だ。

◇中国=30日に開かれる韓中首脳会談は、「天安」沈没事件に対して中国が協調的な姿勢を見せるかどうかをうらなう場になる見込みだ。柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官は28日、張シン森駐韓中国大使と15分間会談し、政府の立場を事前に説明した。張大使はこの日の面談後に帰国し、中国政府に会談の内容を報告したと観測される。

韓国と米国はすでに複数のチャンネルを通して中国側に「天安」沈没は外部衝撃によるものだという民軍合同調査団の調査結果を通知したと、外交消息筋は伝えた。このため、30日の首脳会談で中国の胡錦濤国家主席がどんな立場を見せるのかに注目が集まっている。


外交消息筋は「中国は当初、北朝鮮攻撃説を重視していなかったが、米国が『まず天安沈没の原因を究明した後に6カ国協議再開を議論』という立場を明らかにしたのに加え、韓国も柳長官が張大使に政府の立場を伝えただけに、状況の深刻性を強く認識する雰囲気に変わった」と伝えた。

また、来月15日に慶州(キョンジュ)で予定されている韓日中外相会談、5月下旬開催予定の韓日中首脳会談も、「天安」をめぐる外交の行方を左右する主要舞台となる。

◇ロシア=中国とともに国連安保理で対北朝鮮制裁に反対する可能性があるため、政府が努力を傾けている。外交部の「天安」事件対策班長である魏聖洛(ウィ・ソンラク)韓半島平和交渉本部長は28日、非公開訪問したブヌコフ駐韓ロシア大使に対して政府の立場を説明した。29日にもロシア外務省のマルグロフ亜州第1局長が楊昌洙(ヤン・チャンス)欧州局長ら韓国側の当局者と会った。

消息筋は「ロシアは事件の初期に簡略に哀悼の意を表しただけで、その後はずっと沈黙を守っており、友好的だとは考えにくい。北朝鮮への影響力を拡大するために制裁に消極的な姿勢を見せる可能性もあり、格別の努力が必要な状態」と指摘した。

◇日・米・EU=協調を強めるために政府が多角的に接触している。今月初め訪米した魏本部長に続き、金ホン均(キム・ホンギュン)平和外交企画団長が20日から5日間、ワシントンで米国の当局者と会い、「天安」事件を対する一致したアプローチを再確認したと、消息筋は伝えた。6-7月中に開催される韓米間の「2+2(外交・国防長官)会談」でも「天安」事件を集中議論すると観測される。

日本も23日、斎木昭隆外務省アジア大洋州局長が非公開訪韓し、政府と対応方向について議論した。柳長官は来月初め、EUを相手に「天安」外交を繰り広げる。柳長官はベルギーEU本部を訪問し、北大西洋条約機構(NATO)で演説する。



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