|
「フィギュアの女王」キム・ヨナ(20、高麗大)が危機だ。
2007年からキム・ヨナと歩んできた「ドリームチーム」の崩壊の可能性が挙げられているが、本人をよそに周囲ではキム・ヨナをめぐる対立が始まっている。
キム・ヨナのコーチ、ブライアン・オーサー氏は最近、浅田真央(20、日本)からコーチ職のオファーを受けた。浅田は昨シーズン、タチアナ・タラソワコーチ(ロシア)のもとで練習をしてきたが、成果が得られなかった。性格のズレが大きく、タラソワ氏の振付も酷評だった。
オーサーコーチは浅田の提案をめぐり悩んでいるという。オーサーコーチが受諾した場合、振付師デービッド・ウィルソンとステイシー・ウィルソンら「キム・ヨナドリームチーム」は皆、浅田のプログラム構成に参加することになる。
キム・ヨナはこれまでの所属事務所IBスポーツとの契約が30日で終了し、これまでキム・ヨナを担当してきたIBスポーツの役員が最近、辞表を提出し、マネージメント会社設立を準備している。オフィスの用意と職員募集を始めたといううわさも流れている。
実はキム・ヨナのマネジメント設立の可能性はずいぶん前からあった。キム・ヨナはIBスポーツと75対25の割合で収益を分配してきたという。2007年に契約を結ぶ際、合理的な収益配分と認められたが、キム・ヨナの広告売上が増えたことでIBスポーツの取り分があまりにも大きいという声が聞かれるようになった。
特にバンクーバー五輪の金メダルでキム・ヨナの価値が上がった。IBスポーツも再契約交渉でその割合を下げると伝えたが、キム・ヨナ側の心を再び戻すことはできなかったようだ。
IBスポーツは「最近、辞表を提出した役員の動きに法的な問題がある」と話した。「キム・ヨナの契約終了時点を基準に18カ月間、IBスポーツで働いた職員はキム・ヨナに関連する業務に携わってはいけない」という条項を掲げているからだ。
IBスポーツのある関係者は「新会社が設立されれば訴訟も考えられるが、互いに名誉を毀損する状況は作られないことを望んでいる」と述べた。
この記事を読んで…