米国のバーベキューレストラン店主が北朝鮮外交官らとの縁を紹介する本を書いた。27日(現地時間)出刊予定である「敵との食事:私はどうやってハッケンサックのレストランで北朝鮮と平和を維持したか」だ。
著者は国連駐在北朝鮮代表部から遠くないニュージャージー州ハッケンサックで「カービーズバーベキュー」というレストランを経営中のロバート・イーガンさん(52)。2002年、韓成烈(ハン・ソンリョル)国連駐在北朝鮮代表部次席大使とニューヨークタイムズ(NYT)記者の取材を取り持つなど「対北民間外交官」を自任してきた人物だ。彼は本の出版を控え、21日、ロイター通信とインタビューを受け、自分の「特別な」経験談を詳しく紹介した。
イーガンさんと北朝鮮の縁は1993年に始まった。あるベトナム外交官が彼のレストランで亡命記者会見をしたおかげで全国的に名前が知られたすぐ翌年だった。
イーガンさんは「北朝鮮外交官たちが私を国連本部隣近のホテルに招待して助けを求めた」と主張した。当時、北朝鮮は核拡散禁止条約(NPT)脱退宣言で窮地に追い込まれた状況だった。「核兵器を持った国の政府がハンバーガーを焼いて食べて暮らす私のような人に 『米国との連結通路になってほしい』と低姿勢だったのは信じがたい事実」と話した。イーガンさんは「喜んで助ける」という意思を表明し、それとともに北朝鮮外交官たちとの縁が始まった。特に韓成烈氏は彼のレストランの常連になった。一緒に釣りや狩りを楽しみ、米プロフットボール(NFL)、ニューヨーク・ジャイアンツの野球の試合を見に行ったりしたとイーガンさんは話した。彼は自分が「米情報機関に定期的に北朝鮮側情報を提供した」とし「北朝鮮人たちもその事実を知っていたが、何の要求もなかった」と明らかにした。
一方、匿名を要求したある北朝鮮代表部関係者は「過去、イーガンさんと関係があったことは事実だが、現在は彼と連絡を取れる人がいない」と言ったとロイターは伝えた。
この記事を読んで…