日本が‘新党戦国時代’を迎えている。 この1年間に新党を結成したり党結成を宣言した政治集団は6つにのぼる。 そのほとんどが昨年8月の総選挙で野党になった自民党の離脱勢力だ。 民主党・自民党・公明党・社民党・国民新党・共産党・新党日本など従来の主要政党の数を上回る勢いで新党が乱立している。 16世紀に織田信長が日本で初めて天下を統一する直前の戦国時代を連想させる。 新党結成ラッシュは自民党の力を奪い、執権民主党が漁夫の利を得るという結果をもたらす、という見方も出てきている。 7月の参議院選挙を控え、政界改編の動きはさらに強まると予想される。
◇次々と誕生する新党=自民党で‘首相に最もふさわしい人物’と見なされている舛添要一前厚生労働相は21日、記者会見を行い、「舛添新党」結成計画を明らかにした。 舛添氏は「私が党首として党を結成し、国を混乱させている鳩山由紀夫内閣を打倒する」とし、電撃的に新党結成を宣言した。 舛添氏は「5人以上の同僚議員が私と同じ考えを持っている」と述べた。
自民党所属議員の離党と新党結成ラッシュは昨年の総選挙前から進行してきた。 自民党内部の改革を叫んだ渡辺喜美衆議院議員は昨年1月、自らの意志が通らなかったことで離党し、8月初め「みんなの党」を設立した。 渡辺氏は全国比例代表で3%近い票を獲得し、新党のスタートに成功した。
新党結成の最も大きな動力源は自民党の支持率低下だ。 政策の混乱で鳩山内閣の支持率が下落しているが、野党の自民党に対しても国民の不信感が強まっている状況だ。 3月に鳩山首相の弟・鳩山邦夫元総務相の自民党離党が導火線になった。 自民党の重鎮である与謝野馨元財務相は今月初め、電撃的に離党し、平沼赳夫元経済産業相と手を握って10日に新党を結成した。 新党には現役自民党議員4人が参加した。 党名の「たちあがれ日本」は新党の後援者を自ら要望した極右政治家、石原慎太郎東京都知事が付けた。
日本はいま「新党戦国時代」(2)
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