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「天安」艦尾の切断面は左舷(写真で見ると右側)上部甲板が右舷より上がっており、「天安」を沈没させた外部衝撃は左側から加わったと推定される。左舷側から加わった爆発力は、艦艇の隔室壁によって遮断され、右舷上部の甲板には大きく作用しなかったという分析だ(写真1)。「天安」の左舷は上部の甲板が裂けたまま残っているが、その下の船体は逆V字形に近い形で完全に陥没しており、外部衝撃は船体の左側水中で作用したとみられる。これは「天安」が、バブルジェットを起こして艦艇を破壊する魚雷や機雷の爆発によって沈没したことを表している(写真2)。船体の右舷は左舷に比べて陥没が小さい(写真3)。
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