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脱北者拉致して北送…スパイ容疑者を拘束

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ソウル中央地検公安1部は北朝鮮に包摂され、中国で韓国の機密情報を抜き取って脱北者を強制北送するなどスパイ活動をした容疑(国家保安法違反など)でキム某容疑者(55)を拘束したと12日、明らかにした。キム容疑者は現在、国家情報院で調査を受けている。

検察と国情院によるとキム容疑者は1999年、北朝鮮護衛司令部所属工作員キム某(51)に包摂された。北朝鮮護衛司令部は民軍所属機関だ。当時、キム容疑者は「品質が良い麻薬を手に入れることができる」というキム工作員の提議に乗った。キム容疑者は国内でヒロポンを販売し、検察の捜査が始まると中国に逃走した状態だった。

キム容疑者は2000年2月、北朝鮮に入って15日間、平壌で工作員教育を受けた。活動資金1万ドルと麻薬2キロを渡してもらったキム容疑者は、また中国に来た。キム容疑者の任務は韓国の機密情報を把握し、脱北者拉致活動をすることだった。キム容疑者は2006年50代の脱北者を中国で拉致し、北朝鮮の清津まで連れて行くなど脱北者1人を強制北送し、2人を拉致しようとしたが、未遂に止まった疑いももたれている。


また2002年、北朝鮮政府の指示で中国に派遣された国情院職員たちの現況を調査したが、まともに情報を把握することができなかったものと検察は見ている。キム容疑者は容疑の内容は大方認めながらも脱北者拉致加担部分は否認しているという。しかし国情院はキム容疑者に拉致されそうになった人から関連供述を確保した。キム容疑者は一緒に活動したキム工作員が中国公安に逮捕されると最近、帰国したため、直ちに逮捕した。国情院と検察は国内でキム容疑者を助けた共犯がいるものと見て、捜査を拡大している。





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