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7日午後、国内ツイッター(twitter)ユーザーたちは誰かが書いたメッセージをリツイート(retweet)機能を利用してコピー拡散を始めた。「今日、三星(サムスン)電子で働く後輩に会ったが、もうアイフォーンが衰退の道をたどると喜んでいる。それでアイフォーンを使うのかと尋ねたら、使ったことはないと」という内容。筆者はまた「アイフォーンに勝つソリューションが国内で早く出てほしいが、企業は機械何台売るかにばかり関心があるようだ」という言葉も付け加えた。
一般ネチズンの中の1人だと思っていたこの「苦言」の主人公は8日、鄭溶鎮(チョン・ヨンジン)新世界(シンセゲ)副会長だったことがわかった。鄭副会長は「アイフォーンユーザー同士の話なのにあまり攻撃的な内容ばかり目立ったようだ」とまた釈明し、この世界で「無名」に近かった彼は1日ぶりに4000人がフォロー(follow)する人気ツイッタラーとなった。
140字以内の短い文で不特定多数の人々と意思を交換するツイッターサービスは2006年3月、発明者であるジャック・ドーシー(Jack Dorsey)氏が最初のメッセージを飛ばして始まった。始めはわずかだったが1年後、全体数は200万件に増え、2010年には160億件と予測されている。3月現在、全世界ツイッターユーザー数は約7500万人。国内ユーザーはまだ正確な集計はないが、20万人ほどという。
鄭副会長のツイッター事件は意思疎通革命の可能性を如実に見せてくれた。ダライ・ラマからドラマ作家キム・スヒョン氏まで、スティーブ・ジョブスからカラのク・ハラまで雲の上の存在だったトップセレブらが一般ネチズンと1:1で疏通することができるというのは今まで地球上に存在しなかった現象だ。迅速性は言うまでもない。9日、韓明淑(ハン・ミョンスク)総理の公判現場でも気の短いツッタラーたちはどのメディアより早いスクープを記した。
もちろん道具より重要なのは理解しようとする意志だ。マリー・アントワネットが「パンがないのならケーキを食べればいい」とツイッターに書いて民衆のリプライ(reply)を読めたらフランス大革命は別な方向に進んだかもしれない。1933年から11年間、ラジオを通じた炉辺談話(fireside chat)で国民と直接疏通しようとしたフランクリン・ルーズベルト当時米国大統領なら今ごろツイッターがなかったことを惜しんでいるのではないか。
ソン・ウォンソプJES記者
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