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キム・ヨナ(20、高麗大)が27日(日本時間)、イタリア・トリノパラベラ競技場で行われた2010国際スケート連盟(ISU)世界選手権大会ショートプログラムで技術点数30.02点、芸術点30.28点、合計60.3点で7位となった。
電光板に点数が浮かぶとキム・ヨナは失望した表情で首を横に振った。この日キム・ヨナの点数はシニアのステージのショートプログラム最低点だ。
同い年のライバル浅田真央(68.08点、日本)はもちろん、長洲未来(70.4点、米国)にも及ばなかった。全体的に美しい演技を見せた長洲が1位、2010バンクーバー五輪後「キム・ヨナに必ず勝ちたい」としていた浅田は、トリプルアクセルジャンプでダウングレードを受け5点近く点数を失ったが68.08点で2位だった。
3年間キム・ヨナの目標は2010バンクーバー五輪の金メダルだった。目標を達成したキム・ヨナには後遺症のように虚脱感が襲った。キム・ヨナは競技の直前のインタビューで「これまで精神が集中できていない。また回復できるか不安」と打ち明けていた。
身体的コンディションもよくなかった。これまで五輪に向けてコンディションを調節してきたキム・ヨナが1カ月でコンディションを引き上げることは無理だった。めったにミスのないキム・ヨナだが、この日の練習で尻もちをつくと、神経質な反応を見せた。公式訓練では平定心を失うことはこれまでほとんどなかった。
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