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最近、代表チームに再合流し、南アフリカワールドカップ(W杯)出場を狙う安貞桓(アン・ジョンファン、34、大連)が、試合後に器物を破損して非難を浴びた。
安貞桓は8日、遼寧とのプレシージンマッチの後、ベンチを囲む防風プラスチック板を蹴って壊した。試合中に相手チームのMFウィハンチャオともめたのが発端だ。
安貞桓はウィハンチャオからけがにつながりうる危険なタックルを3度も受けた。しかし主審はファウルを取らなかった。その後、安貞桓も後半に入ってウィハンチャオに激しいタックルをすると、ウィハンチャオが安貞桓を押し倒した。物理的な衝突が激しくなり、主審は残りの試合を中断させた。
興奮が収まらない安貞桓はロッカールームへ向かう途中、突然ベンチの後ろのプラスチック板を蹴った。中国のスポーツ紙は10日、「激怒した安貞桓、ベンチを壊した韓国のベッカム」という記事で、「試合中、頻繁に両選手の身体的接触があった」と報じた。別の新聞は「常に礼儀正しい安貞桓が話題の人物になった」と伝えた。普段は物静かな安貞桓の行動に驚いた現地の雰囲気だ。
安貞桓の代理人のチョン・ジェフン・モロースポーツ代表は「何度もファウルを受けたが主審が無視した。残念なのは同僚が助けがなかったという点」と伝えた。
一方、これを知った許丁茂(ホ・ジョンム)監督は特別な反応は見せなかった。許監督は「試合中には十分にあり得ることだ。安貞桓という選手をよく知っている。これによって評価が変わることはない」と述べた。
PSVアイントホーフェン(オランダ)でプレーした経験がある許監督はむしろ「外国でプレーすればそういうこともある。自分もそうだった。特にチームの同僚の心情的な支援がなければ孤独だ」と安貞桓を慰労した。
所属チームのシュフン監督も安貞桓の状況に理解を示した。チョン・ジェフン代表は「安貞桓が監督に謝りに行くと、監督も理解してくれた。むしろ翌日の練習では『チームは一緒に動くべきだ』と言って他の選手に言い聞かせていた」と伝えた。
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