「花(コッ)セムチュウィ」は冬の間、猛威をふるって退いた冷たい大陸の高気圧が初春に一時的に影響を及ぼして急にやってくる寒さのことだ。もちろん公式の気象用語ではない。古くから風神が花が咲かないように冷たい風を吹かせたことから付けられた名前だという話が伝わる。“花セムチュウィ”=「花が咲くのを妬む寒さ」とは、とても風情がある。このごろの寒さを称える中国の「春寒」、日本の「花冷え」という言葉より気高さは一枚上だ。
花冷えは葉が出ることを妬む寒さという意味で“葉(イプ)セムチュウィ”ともいう。「花を妬み葉を妬む寒さに若者も凍る」ということわざや「花を妬み葉を妬む寒さの中、皆様お元気ですか」というあいさつの言葉が出たわけだ。肌寒い風を意味する「春嵐」も同じ意味の別の名前だ。
花冷えは葉が出ることを妬む寒さという意味で“葉(イプ)セムチュウィ”ともいう。「花を妬み葉を妬む寒さに若者も凍る」ということわざや「花を妬み葉を妬む寒さの中、皆様お元気ですか」というあいさつの言葉が出たわけだ。肌寒い風を意味する「春嵐」も同じ意味の別の名前だ。
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