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外貨不足の北朝鮮、輸入たばこの輸出で外貨稼ぎ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 外貨不足に苦しむ北朝鮮が昨年、内需用に輸入したたばこを再輸出してドルを稼いだと、英フィナンシャルタイムズ(FT)が9日報じた。

同紙によると、1万5000箱・630万ドル相当のたばこが再輸出されたという。FT紙は「たばこの再輸出は、武器の輸出の道がふさがれた北朝鮮がどのように外貨稼ぎを行っているかを見せている」と伝えた。

このたばこは英国の会社がシンガポールで生産したもので、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の「ステートエクスプレス555」。BATはこのたばこを北朝鮮内需用の「NK555」の包装で輸出してきた。2008年の1年間に1750万本を売った。


FTは「このたばこの一部が昨年2月から再輸出され始めた」と伝えた。北朝鮮の南浦(ナムポ)港から中国の大連港、原産地シンガポールを経てフィリピンのマニラとベトナムのハイフォンに運ばれたということだ。最終目的地は中国と予想されると、同紙は伝えた。

BATは昨年8月、これを確認し、「NK555」の北朝鮮供給を中断した。国連安全保障理事会は06年の対北朝鮮決議案1874号で北朝鮮に対するぜいたく品の輸出を禁止した。

しかしたばこがこれに含まれるかどうかをめぐっては各国の判断が分かれている。米国・日本・オーストラリア・カナダはたばこ類全体をぜいたく品と規定し、輸出を防いでいる。一方、欧州連合(EU)とシンガポールは高価格品の輸出だけを禁止し、一般たばこの輸出は認めている。

FTは「こうした各国間の隔たりが対北朝鮮制裁の‘穴’を作っている」と報じた。



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