韓国医療にひかれて、娘の就職を依頼した人もいる。昨年12月、国内旅行中に心筋こうそくで倒れ、ソウル聖母病院で緊急手術を受けたフィリピン人の患者(60、男性)は5600万ウォン(約438万円)を支払った。フィリピンで看護学科に通う彼の娘(21)は「米国の病院より韓国の方がいい。卒業後、就職する方法はないか」と問い合わせた。
健康検診サービスが良い場合も多い。サウジアラビア人(73)は、昨年3月、新村セブランス病院健康検診で前立腺がんを見つけた。本国に帰って治療する病院を調べた後、結局7月、セブランスを訪れて前立腺がんロボット手術と脊椎手術を受けた。7月、一緒に入国した夫人と健康検診を受けた。計1億2000万ウォンの診療費を使った。昨年9月、ソウル峨山病院で狭心症手術を受けたウズベキスタンの50代事業家も、ビジネスで訪韓してから健康検診を受けて病気を発見し、手術を受けて完治した。彼は6500万ウォンを使った。
専門病院にも高額患者が続いている。脊椎専門病院である韓国の病院には昨年12月、日本人女性患者(74)が脊椎の骨を直す2種類の手術を受けて3600万ウォンを支払った。彼女は米国に行こうと調べたところ米国の医師が韓国を勧めたので手術を受けることになったという。この病院には昨年、日本人高額患者が33%増加した。
韓国を訪れる患者の中には外国高位幹部がたまにいる。北東アジアの有力政治家や州知事、東南アジアの長官や東南アジア国家の参謀総長、在韓大使らだ。ある国では交通事故で脳死に陥った総理の息子を治療してほしいと懇請してきたケースもあった。
「実力、日本に劣らず米国より安い」うわさが広がる韓国医療(1)
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