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トヨタのリコールから学ぶ…ITコンバージェンス時代の危険管理

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 1866年、ドイツのゴットリープ・ダイムラーとカール・ベンツが最初の自動車を作った時、車はエンジン・タイヤ・車体で構成された単純な機械にすぎなかった。 しかし今日の自動車は2万種類の部品の集合体であり、電子装備の比率が35%にのぼる。 次世代自動車とされるハイブリッド(hybrid)車は電子装備の比率が50%を超える。

最近トヨタのリコール問題をめぐり、自動車と情報技術(IT)の結合、いわゆる‘車の電装化(electronic)が根本原因という指摘が説得力を得ている。 機械とITの結合の核心要素である電子制御装置の欠陥のため、プリウス・レクサスなどトヨタの看板級ハイブリッド車が次々とリコールに入ったからだ。

自動車とITの結合は、燃費の改善や安全性の強化、環境という時代的な要求に応じるための自動車業界の避けられない選択だ。 従来の機械中心の自動車では革新に限界があるからだ。 問題は電子制御装置のような敏感な結合部品であるほど、技術的な危険度が高まるという点にある。 安全性が最高徳性の自動車産業とは違い、IT産業は革新性を追求する。 こうした異質的な産業間の技術的特性が結合部品の不確実性を高める背景だ。


ハイブリッドは2種類の機能や役割が一つになる異種結合だ。 半面、ITコンバージェンスは電子技術が機械に溶け込む融合を意味する。 IT市場はコンピューター・ネットワーク・アプリケーション・コンテンツ間の融合が大勢だ。 今年1月に米国で開催された北米家電見本市(CES2010)で、自動車インフォテインメントシステムが新しい融合トレンドに浮上したのが代表的な例だ。 実際にマイクロソフトは起亜(キア)自動車とともに運転手の声だけでラジオ周波数やCDプレーヤー、ナビゲーションなどを操作できる先端制御装置を出品した。 衛星航法装置と知能型交通網、人工知能カメラが自動車と連結する未来には、自動車が自ら運転することも可能だと、業界はみている。

技術融合は初期には必然的に不確実性を高める。 トヨタのリコール問題はこうした不確実性に対する警告だ。 こうした融合による技術的危険管理と不確実性に対応するための新技術開発や標準制定などが国家レベルで早く議論されなければならない。 トヨタのリコール問題を教訓にして国内のITコンバージェンス技術が国際標準に発展すれば、韓国は全世界技術融合時代の主導権までも狙えるだろう。

キム・ジェームス・ウ・韓国マイクロソフト代表jameskim@microsoft.com



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