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【社説】韓国人留学生の犠牲を防ぐ対策を

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 ロシアで留学する予定がある人はまず生命保険から入る必要がある。 不意の事件で命まで失う危険も考えなければならないからだ。 韓国人留学生がロシア青年の暴行で命を奪われるという事件がまた発生した。 短期語学研修のためアルタイ国立師範大に交換学生として行っていたカンさんが先週、ロシア中部のバルナウル市で現地青年3人から暴行を受け、死亡した。 ロシア警察は10代後半と20代前半の容疑者3人を逮捕して調べている。 金品を狙った犯行でなかったという点で人種主義的な犯罪の可能性が大きい。

韓国人留学生がロシアで人種差別的な犯罪の犠牲になったのは昨今のことではない。 すでに公開された事件だけで3件ある。 05年2月、サンクトペテルブルクで10代の韓国人留学生2人が刃物で刺されてけがをし、07年2月には韓国人留学生1人が集団暴行を受けて死亡した。 昨年1月には短期語学研修中だった韓国人女子学生が引火性物質を使った‘火傷テロ’にあった。 その度にロシア政府は人種犯罪清算の意思を強調しながら再発の防止を約束した。

1991年のソ連解体後、ロシアでは国粋主義とネオナチズムに傾倒した青年団体が次々と生まれ、モスクワだけで現在20以上のスキンヘッド組織が活動中という。 ロシアの若者の約15%が極右民族主義に同調しているという世論調査もある。 昨年ロシアで人種犯罪で死亡した外国人は71人にのぼる。 08年の110人より減ったというが、まだ多い。


人種が違うという理由で暴力を加えて命まで奪う国に投資をし、勉強しにいく人はいないだろう。 人種犯罪はロシア政府が前面に出す法治主義とも両立しない。 ロシアは国家の未来がかかる深刻な問題だという認識を持ってこの問題を扱う必要がある。 カンさんの事件の真相から徹底的に究明し、厳罰しなければならない。 同じ事件が再発すれば文明国リストにロシアが入る場所はない。



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