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AP通信はオリンピック(五輪)の直前、イ・ジョンスをショートトラック3冠王候補に選んだ。ソン・シベクとイ・ホソクが小さなけがで09-10ワールドカップ第3戦・4戦を欠場する間、着実にランキングポイントを積み重ね、1000メートルと1500メートルでランキング1位に上がったからだ。
しかし国内ではイ・ジョンスの3冠王の可能性は低いと予想されていた。ショートトラック代表チームの柱はイ・ホソク(24)とソン・シベク(23)だったからだ。しかし年齢が最も低いイ・ジョンスは先輩よりも常に一歩先に立ち、警戒対象だったアポロ・アントン・オーノ(28、米国)もかわした。
イ・ジョンスは14日の1500メートル決勝で金メダルを獲得した後、「オーノは表彰台に立つ資格がない選手」と怒りを表した。準決勝で露骨に自分を手で押したオーノが、決勝でイ・ホソクとソン・シベクの転倒で‘漁夫の利’銀メダルを獲得した後、「韓国選手は手を使う」と語ったからだ。
イ・ジョンスは1000メートル競技で最後尾にいたが、最後の3周を残してイ・ホソクについて行って前に出た。イ・ジョンスは競技を終えた後、「イ・ホソク先輩が終盤のスパートをかけ、他の選手の体力が消耗した。そのおかげで自分は体の接触なしにここから抜け出せた」と語った。
3位のオーノは、後ろにいた韓国選手があっという間に前に出てきたため、体を張って争うタイミングもつかめなかった。最後は‘イ・ジョンス・タイム’だった。
チョン・ミョンギュ大韓スケート競技連盟副会長は「普段はおとなしく誠実な選手だが、一度のチャンスを逃さないスタイル。1000メートル決勝戦でも何度か危機があったが、こうした根性が金メダル獲得につながった」と評価した。
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