放送３局はお互い責任を転嫁した。ＫＢＳは１３日、「ニュース９」で「ＳＢＳが競技画面の提供を制限し、正常な取材と報道が不可能だった」と強調した。ＭＢＣは１３日の開幕報道で米ＣＮＮの映像を使った。ＳＢＳが提供する一日２分分量の五輪映像ではニュースアイテムの制作が容易ではないという不満も表した。ＳＢＳは「国際五輪委員会（ＩＯＣ）の規定に基づいて取材協力と映像提供をしている」と抗弁した。放送の主人である視聴者が割り込む余地はなかった。

視聴者は冷笑的な反応を見せた。「中継はしなくても少なくともニュースはきちんと伝えるべき」「視聴者は誰が中継しようと韓国選手の活躍をすべて視聴できることを望む」「五輪は一企業の金祭りではない」などの糾弾が放送３局の視聴者掲示板に殺到した。

モ・テボムはこうした雰囲気を１８０度変えた。ＳＢＳは他局に一日２分分量ずつ提供していた五輪の映像を１６日から７分３０秒に増やすと通知し、ＫＢＳ・ＭＢＣもこれを受け入れ、この日のニュースにその映像を使った。今後期待される太極戦士の‘朗報’が放送３局で放送される見込みだ。もしモ・テボムがいなかったとすれば、どんな雰囲気で五輪放送が進行していただろうか。


ヤン・ソンヒ文化スポーツ部門記者



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