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国際五輪委員会(IOC)委員に復帰した李健熙(イ・ゴンヒ)前三星グループ会長が、18カ月ぶりにIOC 総会に出席した。
李健熙IOC委員は11日(以下日本時間)、カナダ・バンクーバーのウェスティン・ベイショアホテルで行われた第122回IOC総会に姿を見せた。同氏の復帰は 2007年7月5日、グアテマラシティIOC総会以来947日ぶりだ。
周囲の祝賀を受けて会場に入場した同氏は、韓国の取材陣から平昌(ピョンチャン)冬季五輪誘致支援に対する質問を受けると「これから始まりだから大きな意味はない」と短く返事した。言葉は少なかったが、李委員は平昌冬季五輪誘致に向けて第一歩を踏み出した。同氏は2014年の冬季五輪開催を決めるグアテマラIOC総会で平昌の開催権を獲得するために労力したが、決選投票でロシアのソチに惜しくも奪われた。
同氏は2008年、北京五輪を前に租税脱税の疑いで1審・有罪判決を受けた。李委員はIOCに自発的に職務停止を要請、2018年五輪誘致に暗雲が立ち込めた。しかし李委員は昨年末、政府から特赦を受け、IOC執行委員会への復帰が決まった。
李委員は現在、経営一線から退いた状態なので、しばらく平昌五輪誘致に専念する予定だ。同氏はこの日、主要案件である2014年夏季青少年五輪開催地決定に対する投票権を行使するなどIOC委員として本格的な活動を始めた。
一方、彼は12日、五輪選手村を訪問して韓国選手団を激励する予定であり、13日、BCプレイススタジアムで行われる2010バンクーバー冬季五輪開幕式にも出席する計画だ。同氏は今月末までバンクーバーに滞在し、平昌の冬季五輪誘致3度目の挑戦を支援する予定だ。
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