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<サッカー>危機管理能力が試される許丁茂監督 完敗翌日の練習はキャンセル

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
 32年ぶりに中国に敗れた翌日の11日、許丁茂(ホ・ジョンム)サッカー代表チーム監督は、予定していたチーム練習をキャンセルした。選手の心的負担を加重させるおそれがある、という判断からだ。この1年間巡航してきた許丁茂監督率いる韓国代表がこれまでにない大きな試練を迎えた。

中国に0-3の完敗を喫した衝撃は韓国全体を動揺させている。怒ったサッカーファンのため、サッカー協会ホームページの掲示板は10日はもちろん11日も接続不能状態だった。

いま関心は許監督がこの危機をどう克服するかに集まっている。許監督の危機管理リーダーシップが俎上に載せられたのだ。敗戦後の選手団をどう引っ張っていくかは、スポーツ指導者の徳性で非常に重要な部分だ。特に短期戦で行われるワールドカップ(W杯)本大会ではその重要性がさらに強まる。


世界的な名将ヒディンク監督は「勝った翌日に監督がすることはない。勝利感ですでに選手の意欲は高まっているからだ。本当に監督が必要な時は敗戦の翌日だ。選手の気持ちをどうやってまた高めるかという判断とノウハウがなければならない」と述べ、指導者の危機管理能力の重要性を力説した。

マンチェスター・ユナイテッドを25年間率いているファーガソン監督もこうした面で専門家だ。朴智星(パク・チソン、マンU)は「ファーガソン監督が素晴らしいのは、敗戦後に誰よりも先に敗北感を捨て、新しい挑戦を準備するところ」と述べた。監督がまず新たな出発を準備するため、選手たちもついていくしかないということだ。

これとは別に、中国戦では許丁茂監督の目標意識に問題があった、という指摘もある。出国前には「東アジア選手権の目標は優勝」と話していたが、勝利ではなくテストに焦点を合わせて選手を起用したということだ。

実際、許監督は中国戦で中央守備選手の李正秀(イ・ジョンス、鹿島)を左サイドで先発出場させ、南アフリカ-スペイン合宿に参加しなかった郭泰輝(クァク・テフィ、京都)を中央守備選手に起用し、趙容亨(チョ・ヨンヒョン、済州)と組ませた。またけがから回復したばかりで練習が不足している李根鎬(イ・グノ、ジュビロ)を李東国(イ・ドングク、全北)とともにトップに入れた。両サイドのミッドフィルダーで出場した呉章銀(オ・ジャンウン、蔚山)と金斗炫(キム・ドゥヒョン、水原)はチーム内では中央でプレーする選手だ。

許監督は多くの選手を一度にテストし、その過程で全体のポジションとシステムが乱れた。0-3の完敗はその結果だった。許監督も「敗戦の最大の原因は長く代表チームから離れていた選手らを起用して呼吸が合わなかった点だ。選手起用問題が敗北を招いた」と認めた。

専門家らは「もう実験よりもベスト11を確定し、組織力を高めていく時期になった」と話している。南アフリカW杯までは4カ月しか残っていない。



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